活発な秋雨前線の影響で週末、大気が不安定だった関東地方。

そして今、猛烈な雨や風の影響が懸念される"今年最強クラス"の台風が日本列島に迫っている。

気象衛星がとらえた「台風21号」は、勢力が強まると現れる台風の目がくっきりと見える状態で北上している。

最大瞬間風速は70m/sで、現在の「非常に強い」勢力を維持したまま、日本に上陸すれば25年ぶりのこととなる。

この記事の画像(6枚)

25年前の1993年9月には、「非常に強い」勢力で台風13号が上陸。

薩摩半島に上陸したこの台風は、死者・行方不明者48人、1784棟の家屋が全半壊するなど甚大な被害を出した。


こうした中、早くも台風21号の影響が出ている。

歌手のゆずが、4日からの3日間に山梨県で予定していた公演すべてを中止にすると発表。

また、沖縄県那覇市と大東島をつなぐ定期船も2日から出航を延期している。

「台風21号」2つのポイント

日本列島に接近しつつある台風21号の現在の状況と今後の動きを、望月圭子気象予報士が解説する。

ーー現在の状況は?

現在、「非常に強い」勢力です。中心付近の最大瞬間風速は70m/sもあります。

速度を速めながら北上して、4日の午後に四国から紀伊半島に接近・上陸する恐れが出てきました。

ーー台風21号にはどういった特徴が?

まず、「列島付近で急速にスピードが上がる」ということ、そして「勢力が非常に強いまま上陸する恐れ」と、2つのポイントがあります。

1つ目の「列島付近で急速にスピードが上がる」ということですが、現在は時速20km/hで進んでいますが、4日の午前3時には時速25km/h、5日の午前3時には時速60km/hと一気にスピードアップします。

台風が近づくタイミングで南にある偏西風が蛇行すると、その流れに台風が乗りスピードが上がります。

こうなると、天気が急に荒れることもあり、早めに対策が必要です。

2つ目の「勢力が非常に強いまま上陸する恐れ」があるということですが、この時期は海面の水温が1年で最も高い時期なので、勢力がなかなか衰えません。最大瞬間風速が45~65m/s近い風が吹く恐れがあります。

注意すべき雨・風のピーク

ーー台風21号は1つ前の台風20号と似ていますか?

似ていますが強さが全く違います。20号の勢力よりも強い勢力で接近しています。

前回の台風20号は淡路島で風力発電用風車が倒壊するなど、各地が被害が出ましたが、今回はそれ以上に強い勢力が近づいてくるので、大きな被害が出る恐れがあります。


ーー台風21号の注意すべき雨・風のピークは?

風の予想は、中心よりも東側に風速15m以上のエリアが広がっています。

4日の昼頃になると、紀伊半島や四国付近に近づき、この時間は雨や風も強まってきそうです。

そして、日本海へと抜けていきますが、太平洋側にはかなり強い風が予想されます。

雨・風・雷のピークを見ていくと、中国・四国・近畿は3日夜から台風外側の雨雲がかかり、4日は風も強まって大荒れになりそうです。

東海・北陸は、特に東海を中心に雨が長く続いて、4日午後は竜巻などの突風にも警戒が必要になります。

関東甲信は4日午後は不安定で、夜は雨よりも風に警戒が必要になります。5日は北海道も荒れてきますので、警戒が必要です。

(「めざましテレビ」9月3日放送分より)