自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

お正月をおじいちゃん・おばあちゃんの家で過ごす予定の、小木(こぎ)さん一家のココロちゃんとマナブくんきょうだい。
でもいざ出発の朝、なんとなく様子がいつもと違うような…

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当日「ばたんきゅー」しないために…記事の続きで対策をチェック!

「昨日の夜まで元気いっぱいだったのに、なぜかイベントがある日の朝に熱を出しちゃう子どもたち。そういえば、遠足や運動会の朝にもこんなことがあるような…

新型コロナの影響で、帰省を断念した人も多かった2021年。年末年始はおじいちゃんおばあちゃんに元気な孫たちの姿を見せてあげたいと計画している人も多いはず。だけどよくよく思い出してみると、楽しみにしている用事がある日に限って、熱を出してしまっていたような…

もしかして子どもたちは楽しみなことがある日に体調を崩しがち?万全の体調でお正月を迎えるにはどうしたらいいの?
育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

ドキドキ感が「睡眠や生活リズムに影響」

――「楽しみにしていることの前に熱が出る」これはそもそもよくあること?

実際の病名ではありませんが、俗に「知恵熱」と呼ばれている熱のことですね。 たしかに行事などの前に、熱を出してしまいがちなお子さんはいるようです。ただどの子も経験するというほど頻繁ではないので、出しやすいタイプのお子さんがいるというのが実情だと思います。


――熱が出ちゃう理由ってどんなものがある? 

子どもは体の機能が未発達なため、いつもと違う負荷がかかることで熱が出やすくなるのだそうです。“いつもと違う負荷”という部分では、心理的な部分が大きく関係しています。
一般的には“負荷”と言うと、マイナスのイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそればかりではありません。たとえば

・動物園にパンダを見に行く
・おじいちゃん、おばあちゃんの家にいとこが全員集結する

このようなイベントを前にして出てくるワクワク感や興奮などもそのひとつです。 あとは

・ピアノやバレエなど習い事系の発表会がある
・お受験などをする子は面接やテストを受ける

このような緊張を伴うイベントも“いつもと違う負荷”になりえます。興奮からくるワクワク、緊張からくるドキドキ、タイプは違いますが、子どもたちにとっては“非日常”と言う点で共通しており、それにより、睡眠や生活リズムに影響が出てくることが発熱の起こりやすさに関係しているのでしょう。


――熱以外にはどんな症状が出ることがある?

鼻水、喉の痛みなど、風邪の症状が出る子もいるようです。興奮のあまり睡眠が浅くなって体調が万全でなくなり、いつもなら吹き飛ばせるレベルの風邪を発症してしまうようなケースです。
また、熱のような心配とは異なりますが、

・落ち着きがなくなる
・うかれている
・よくしゃべる
・調子に乗っている

このようなお子さんも多いでしょう。その様子は、親からすると「よほど今週末のイベ ントが楽しみなんだわ~」とほほえましくも思えるのですが、そもそもこの興奮が睡眠に影響し、それで熱を引き起こしてしまっているかもしれないので、ちょっと気をつけて見ておいた方がいいかもしれません。 

イベントは「秘密」にしておくのも手?

明日楽しいことがある、あるいは緊張してしまうことがある…そんな“非日常”が待ち受けているドキドキ感で、睡眠時間や生活リズムが乱れてしまうのが「楽しいことの前の熱」につながっているのかも。
では、気持ちを落ち着けるためには、いつもより早く寝るようにした方がいいの?それとも反対に、なるべく普段通りに過ごす方がいいの?


――大事な用事の前日は、どんな風に過ごせば次の日元気でいられる?

なにより大切なのは十分な睡眠です。その睡眠を妨げるのが、過度の興奮なので、いつも以上に普通の生活を意識するのが一番の対策だと思います。

もし毎度のように熱を出すような場合は、帰省や旅行などのイベントを内緒にしておくというのもひとつの対策かもしれません。

また、帰省や旅行などの家族のイベントの前は、親の方は準備などで何かと忙しいため、それが子どものリズムに影響をもたらしている可能性もあります。楽しいイベントはその前段階から盛り上がりたいものですが、子どもの興奮度を考えると、静々と準備を進めるのもよいと思われます。

とくにこの2年は、コロナの影響で子どもたちもさまざまなイベントを見送ってきているので、この年末のイベントはいつも以上に子どもたちにとって「わ~い、やった~!!」となることが予想されます。準備期間だけでなく、帰省の最中も、少し抑えめなくらいで進めるのが無事完遂のためにはいいかもしれませんね。 

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※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)