クリエイティブワーカーの聖地

東京・渋谷に来週オープンする複合施設「渋谷ストリーム」。 
スクランブル交差点がある駅周辺から高速道路などで分断された渋谷の南側に完成した。

「渋谷ストリーム」
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かつてあった東急東横線のホームや線路の跡地などに建てられたこの施設。 
再開発が進む渋谷駅周辺では2012年の渋谷ヒカリエ、2017年の渋谷キャストに続く、新たな複合施設の誕生となった。

すぐ脇には整備された渋谷川

渋谷駅の目の前に立つ「渋谷ストリーム」には約30の飲食店の他、ホテルやイベントホールなども入っている。

すぐ脇には再開発で新たに整備された渋谷川が流れる。    
コンセプトはずばり「クリエイティブワーカーの聖地」。

14~35階にグーグル日本法人が入居

グーグル日本法人

その象徴ともいえるのが、14階から35階のオフィススペース全フロアに入居するIT大手・グーグルの日本法人。 
   
2000年前後のいわゆるITバブル時代に新たな企業が続々と起業した渋谷は「ビットバレー」と呼ばれ、グーグルの日本法人も最初にオフィスを構えたのが渋谷だった。

しかし急成長とともにオフィスが手狭になった企業が渋谷を離れ、グーグルも2010年に六本木ヒルズへ移転。    

さらに渋谷の街全体も2013年に東横線が地下鉄と直通運転を開始したことなどを受け、駅の利用者が減るなど、その勢いに陰りが出てきたとも言われていた。

東京急行電鉄・高橋和夫社長は、「グーグル日本法人が戻られることにより、クリエイティブコンテンツ産業が日本一集積するこの渋谷において、さらに町全体がイノベーションの創出や人的交流の起爆剤になることと大変期待しています」と話す。

6つの再開発プロジェクトが進行中

今回9年ぶりに渋谷へ里帰りするグーグル。 
渋谷駅周辺では現在6つの再開発プロジェクトが進行中で、来年一部が完成する渋谷スクランブルスクエアには渋谷創業のミクシィも入居するなど、IT企業を集めることで渋谷の街をさらに発展させる狙いもある。 
     
起業の街、ビットバレーの再興なるか。  
進化する渋谷の街に注目が集まる。

東急とIT企業のコラボでさらに沿線の価値上がる

経営コンサルタント・森田章氏は、「IT企業が集まれば横の連携で業種を跨いだコラボレーションが行われるという意味で渋谷にオフィスを置くメリットがある」と話す。

東急の狙いとしては、「三つの領域を連携させて渋谷と東急沿線の価値を高めようとしている。渋谷駅の再開発で街の魅力を上げると、人が集まり東急電鉄の利用者が増え、沿線の人も増える。その人たちに欠かせない小売りや情報通信サービスを提供する。渋谷を舞台にこの三つの領域で東急とIT企業がコラボしていくとさらに沿線の価値が上がっていく」と指摘する。

(「プライムニュース α」9月5日放送分)