月の表面に見立てた砂地の上で、遠隔操作によって探査機の修理を行う分身ロボット「アバター」。

ANAホールディングスの片野坂 真哉社長は6日、「アバターXプログラムを始動いたします。世界へ、そして宇宙へと、ジャイアントリープ(大飛躍)してまいりたい」と述べ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などと連携して、アバターを活用した新たな宇宙事業に乗り出すと発表した。

探査機の修理を行う分身ロボット「アバター」

競争が激化する“宇宙関連ビジネス”

宇宙に配備したアバターを介して、地球からの遠隔操作で簡単な作業や疑似的な宇宙観光の実現を目指すこのプログラム。

ANAが参入を表明した背景にあるのが、宇宙関連ビジネスの競争激化。
将来的な市場規模が100兆円になるとの予測もある宇宙関連ビジネスをめぐっては、テスラのCEO(最高経営責任者)・イーロン・マスク氏が率いるスペースXやヴァージングループのヴァージン・ギャラクティックなどの民間宇宙ベンチャーがいち早く参入し、すでに激しい競争を繰り広げている。

スペースX

ANAとしても、JAXAなどと連携することで、宇宙関連ビジネス競争に乗り遅れないようにしたい考え。

片野坂社長は、「この新しい技術で世界を変えていきたい。宇宙開発にも大きな力を発揮していくものと期待しております」などと述べた。

今後、大分県に実証実験の施設を建設し、2019年から実験をスタートする予定となっている。

ロケットで地球内を移動する時代も

NewsPicks最高コンテンツ責任者の佐々木紀彦氏は、「宇宙ビジネスはポテンシャルが大きいので、すでに世界の宇宙産業は30兆円近くに成長している。特に大きいものとしては、衛星ビジネスなどがあるが、今後は旅行に行くなど宇宙を楽しむことも増えてくると思う」と話す。

さらに「ロケットが進化すると再利用が可能になり、コストが下がる。今までは旅客機で地球を旅行していたが、今後はロケットで地球内、世界を移動する時代がくるかもしれない」と語った。

(「プライムニュース α」9月6日放送分)