”赤いコート”の女は脱税容疑で逮捕された

東京駅や銀座が徒歩圏内にある東京・中央区のオフィス街。赤いコートを着た菅沼栄容疑者(57)が、路地を颯爽と歩く。そして自身が社長を務める会社「JSOフロンティア」が入居するビルへと入る姿をカメラはとらえていた。

逮捕された菅沼栄容疑者(57)(11月16日 東京・中央区9
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この映像が撮影されたおよそ10日後、東京地検特捜部が会社に家宅捜索に入るとは、菅沼容疑者は夢にも思わなかっただろう。11月30日、社長・菅沼容疑者と、営業責任者・中津史郎容疑者(61)が脱税の疑いで特捜部に逮捕された。2人の認否は明らかにされてない。

「太陽光発電」土地取引で所得隠し5億円超 カジノで豪遊か

菅沼容疑者らは、太陽光発電の土地を売買して得た売り上げの一部を除外する手口で、5億円以上の所得を隠し、2019年の法人税など、およそ1億2500万円を脱税した疑いがもたれている。関係者によると、売買された土地はもともとゴルフ場だったそうだ。

東京地検特捜部と東京国税局は、11月30日、「JSOフロンティア」を家宅捜索した

ほぼ値が付かないような安い土地だったが、菅沼容疑者らが太陽光発電用に買い取り、別業者に13億円を超える価格で売ったという。逮捕前の任意の取り調べに対して、2人は容疑を否認。脱税した金の一部は事業費にあてられた他、韓国のカジノで遊ぶ金に消えていったという。

コロナ禍でも「羽振り良かった」 特捜部・国税が金の流れを捜査

そもそも、JSOフロンティアとは、どんな会社なのか。一時期、中津容疑者がJSOフロンティアの社長を務めていたが、数年前に菅沼容疑者が社長に就任。菅沼容疑者はお抱え運転手が運転する黒いワゴン車で出勤するのがお決まり。コロナ禍にもかかわらず、羽振りは良かった。

「JSOフロンティア」は太陽光発電など多岐に渡る事業を手がけていたとされる

また、事業内容は多岐に渡る。ホテルや旅館の経営、イベントなどの企画・運営に、音楽関連事業。その他に太陽光発電事業も手がけ、土地の契約、現場での工事管理などを行っているという。特捜部は東京国税局と合同で捜査を進め、今後、詳しい金の流れを明らかにしていく。

脱税した金は、韓国のカジノでの遊興費などにあてられていたという

(フジテレビ社会部・国税担当 長谷川菜奈)