新たに97人の感染が確認された首都・東京。

オーバーシュート、爆発的感染の危機はどこまで迫っているのか。

新たな緊張の中、都は、3月31日までの市区町村ごとの感染者数を初めて公表した。

最も多かったのは、感染者44人の世田谷区。
人口は、都内最多の93万人。

取材班は、落ち着いた住宅街が広がる、家族にも人気のエリア「三軒茶屋」へ。

感染者の数が最も多かったことに、世田谷区民は「怖いですよね」、「世田谷区広いので、(感染した)エリアとかあるのかなと思っちゃう」などと話した。

世田谷区に次いで多かったのは、港区で39人。

次いで、杉並区が28人で、品川区や新宿区目黒区、練馬区が20人を超えている。

さらに、中央区、渋谷区などが続き、23区で見ると、西側に感染者が多い傾向が見られた。

気になるのが、100人を超える集団感染が発生した永寿総合病院がある台東区。

しかし、公表された感染者は15人。

実は、今回公表された数字は感染者の勤務地ではなく、居住地で数えたデータ。

そのため、今回多かったエリア同士を行き来する人からは、「仕事のため、世田谷と杉並を行き来するわたしの運命はいかに...」との声が聞かれた。

そこで、数ある路線の中でも感染者数が多い、渋谷区や世田谷区、杉並区を結ぶ電車に注目。

この路線の上り電車が発車する吉祥寺駅がある武蔵野市は、感染者が3人。

武蔵野市民に話を聞くと、「こちらから(渋谷方面の)電車に乗って通われる方が多いので、お住まいの方で(感染者3人より)もっと感染されている方多いと思ってた」と話した。

電車は、吉祥寺駅を出発すると、感染者7人の三鷹市を通り、さらには、28人の杉並区と、最も多い44人の世田谷区を通り渋谷駅へと到着。

世田谷区民(60代)は、「(電車に)今週は乗ってない。健康のために45分くらいは歩いている」と話した。

では、居住地と勤務地では、どちらの感染リスクが高いのか。

住宅地が多い世田谷区の感染者は44人だったが、巨大繁華街・歌舞伎町のある新宿区の感染者は22人。

実は、その4分の1が、繁華街で夜間営業する店の従業員であることがわかった。

専門家は、感染者数が少ないからといって油断はできないと指摘する。

ナビタスクリニック新宿・濱木珠恵院長「この地域が(数字が)多いから怖い、この地域には少ないから大丈夫というふうに、極端にとらえてはいけない。23区内では、通勤とか通学で、かなりの人が住んでいるところから違うところに移動している。今、数字が少ないからといって、これからも少ないわけではないので油断してはいけない」