事件9か月前…アンケートに”嫌なこと”回答

11月24日、愛知・弥富市の中学3年生の生徒が、同学年の14歳の男子生徒に包丁で刺され死亡した事件。

逮捕された男子生徒が、2021年2月、学校が行ったアンケートで、死亡した生徒に対し複数の不満を訴えていたことが新たにわかった。

逮捕された男子生徒のアンケート回答        
「生徒会選挙の応援演説を頼まれたのが嫌だった」
「友人と話している時に割って入ってくるのが嫌だった」

男子生徒は供述でも同じような主旨のことを話している。
事件直後、学校側は会見で…

教育委員会:
これまで2人の間で何かトラブルがあったかは分かっていません

ーこれまでにトラブルは?
中学校の校長:
学校として、いまのところ思い当たるところはありません

男子生徒の供述やアンケートの内容と、食い違いも伺える学校側の説明。
事件を未然に防ぐことはできなかったのか。
Mr.サンデーは、2人を知る関係者を取材した。

「2人の関係性」保護者らの証言

愛知・弥富市の中学校で、3年生の生徒が同学年の男子生徒に刺され、死亡した事件。

同学年の生徒の保護者:
小さい学校だから人数も少ないし、男の子は男の子っていう、かたまりになっちゃって遊んでるっていうのが普通だった。

Mr.サンデーの取材に応えてくれたのは、同じ学年の生徒の保護者。
2人は、1学年1クラスしかない小学校で、6年間、一緒。クラブ活動も同じだった。

――死亡した生徒の印象は?

同学年の生徒の保護者:
元気な子。どっちかっていうと、みんなを引っ張っていくリーダー的みたいな

被害者を知る近所の人 :
本当にいい子です。いつも会ったらニコニコ挨拶してくれて。すごい活発な子だなあっていうイメージ

一方、逮捕された男子生徒については

同学年の生徒の保護者:
おとなしそうな子。どちらかというと、何か一人で黙々と何かやっていそうな感じの子かなとは私には見えた

逮捕された男子生徒を知る男性:
おとなしい子だとは思うんだけど。正直言ってそんなこと(殺人は)ないと思っとる。
だけど心まで読めない

 活発なタイプの被害者と、物静かなタイプの男子生徒。

約9年間ともに過ごしてきた2人だが、2021年2月、男子生徒は、学校が行ったアンケートに対して死亡した生徒との間に、複数の悩みや不満を記していたという。

逮捕された男子生徒のアンケート回答        
生徒会選挙の応援演説を頼まれたのが嫌だった

2020年秋ごろ、亡くなった生徒は生徒会の役員選挙に立候補していた。

同学年の生徒の保護者:
(子どもの話では、男子生徒が)応援演説をやってたって

ディレクター:
立候補者と応援演説の人が?

同学年の生徒の保護者:
うん。一緒に立ってたみたい。

男子生徒は、応援演説を頼まれたことに不満を抱いていたという。
さらにこんな悩みも記していた。

逮捕された男子生徒のアンケート 回答       
友人と話している時に割って入ってくるのが嫌だった

市の教育委員会によると、このアンケートを受け、担任の教師が複数回「大丈夫か?」と声をかけたものの、男子生徒は「大丈夫です」と答えていたという。
    
そして、アンケートから約9カ月後…事件は起きた。

被害者の傷は肝臓を貫通。
警察は強い殺意があったとみて、調べを続けている。

「悔やまれる」中学校の校長

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事件直後に会見した学校長は。

 ――これまでにトラブルは?

中学校の校長:
学校として、いまのところ思い当たるところはありません。生徒にも今聞き取りをしながら、どんなことがあったか確認しているところであります。
なんでそんなことやったのかなというのが、私たちもよく分からなくて非常に混乱している。
(事件が)起きる前に、何かできることがなかったのだろうか?そこについて悔やまれてなりません

トラブルなどは把握していなかったとし、男子生徒との食い違いを見せた学校側。
警察は、トラブルがあったのかどうか慎重に調べを進めている。

(「Mr.サンデー」 11月28日放送分より)