死亡した男子生徒は、明るい性格でリーダー的存在だったという証言も…

11月24日、愛知・弥富市の中学校で、3年生の男子生徒が刺され死亡した事件では、逮捕された同学年の男子生徒が「2人の間にトラブルがあり、嫌な思いをした」という趣旨の供述していることが新たに分かった。

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事件があったのは、24日午前8時ごろ。3年生の男子生徒が、同学年の男子生徒に包丁で腹の辺りを刺され、病院に搬送されたが約2時間半後に死亡が確認された。

この学校では24日、朝7時45分に開門し、生徒たちが順次登校。事件が起きた午前8時過ぎは朝の「読書タイム」前の荷物整理の時間で、各クラスに生徒も担任の教師もいる状態だったという。

弥冨市の教育委員会によると、2人は同学年で中学3年生。クラスは隣同士だが、2年生の時は同じクラスで、また2人は小学校も同じだった。学校側は現状、2人の間にトラブルがあったかどうかは把握していないという。

刺した男子生徒は、警察の調べに対して「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めていて、警察は容疑を殺人に切り替えて捜査している。

この日、学校側は6限まで予定していた授業を4限までとし、全校生徒を給食後に下校させた。
午後7時には保護者に向けた緊急説明会を開き、今後教育委員会は第三者委員会を作って原因の究明を急ぐとしている。

事件が起きた弥富市の中学校では25日朝、教師が見守る中、生徒たちが登校し、朝礼で校長が全校生徒に事件について説明。生徒たちは静かに耳を傾け、黙とうを捧げた。

中学校の校長(24日):
命が助かるのなら助かってもらいたいという思いは、ずっとここにくるまであったんですけど、かけがえない命を失ったことは本当に悔やまれてならない

当時、何が起きていたのか、学校側の説明などから明らかになってきた。

事件があったのは校舎の2階、3年生の教室前の廊下だった。

2人は隣り合う別々のクラスで、捜査関係者によるとこの学校では別のクラスに生徒が入ってはいけないというルールがあり、逮捕された男子生徒は、始業前に廊下に、被害生徒を呼び出して腹のあたりを包丁で刺した。

刺された男子生徒は、出血しながらも自ら教室に戻り、仰向けで倒れた。

中学校の校長(24日):
(刺された男子生徒は)出血している状態で、教室の方に自分で戻りました。包丁については、刺さった状態ではございません。それを受けて担任の方から職員室に電話があり、対応しながら、それに合わせて生徒を隣のクラスに移動させた

その後、駆け付けた警察官によって現行犯逮捕された加害生徒。なぜ、犯行に及んだのか。捜査関係者によると、逮捕後の調べに対し「2人の間にトラブルがあった」という趣旨の供述をしているという加害生徒。さらに「嫌な思いをした」などと、いじめをうかがわせる趣旨の供述もしている。

被害生徒を知る近所の人:
(被害生徒は)凄く活発で、本当にいい子です。いつも会ったらニコニコ挨拶してくれて、本当にびっくりしています。そんなこと(いじめなど)をする子じゃないと思う

2人を知る保護者:
(逮捕された男子生徒は)おとなしそうな子、おとなしめな子。(被害生徒は)元気な子。元気いっぱいな子。(生徒の)人数が少ないから仲良くするしかないよね。いじめだとか、仲間外れにするような子じゃないと思うんだけどね。両方ともが

被害生徒は、明るい性格でリーダー的存在だったという。

中学校の校長(24日):
(トラブルは)学校として今のところ思い当たるところはありません。なんでそんなことやったのか、私たちにもよくわからなくて非常に混乱している

学校側は事件前の11月、生徒に対してアンケートも行っていて、「トラブルはなかったと認識している」と説明。警察もこれまでにトラブルや相談などは把握していないという。

警察は25日、加害生徒を殺人容疑で送検。いじめなどトラブルの事実があったのかどうかも含め、動機を慎重に調べている。

(東海テレビ)