11月24日、愛知県の中学校で、3年生の男子生徒が同学年の生徒に刺されて死亡した事件。

「めざまし8」が保護者を独自に取材すると、事件の背景にはLINE(ライン)をめぐるトラブルがあったかもしれないという話が聞こえてきました。

一見”トラブルなし”の2人…学校・保護者も動揺隠せず

「生徒同士のトラブル お腹を刃物で刺された」

愛知県弥富市の中学校から110番通報が入ったのは、11月24日午前8時すぎのことでした。

刺されたのは、3年生の男子生徒、14歳。

心肺停止の状態で病院に救急搬送されましたが、その後、出血性ショックで死亡しました。

駆けつけた警察は、刺した14歳の男子生徒を殺人未遂の現行犯で逮捕。逮捕された男子生徒は調べに対し「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めているといいます。

2人の間に、一体何があったのでしょうか?

事件が起きた中学校の校長は、弥富市教育委員会の会見で、こう話しました。

中学校の校長:
2年生のときには同じクラスとか、小学校は同じということはありますが、とりたてて仲がいいとか仲が悪いというのは特に把握しておりません

2人は同じ小学校出身。2年生の時には同じクラスでしたが、3年生では違うクラスに。さらに、部活動も別々だったということです。

弥富市教育委員会:
これまで2人の間で何かトラブルがあったかは分かっていません

一方で、事件の一報を聞き、駆けつけた保護者は…

保護者:
割とね、ここの子達はすごい礼儀正しい子が多くて、ちょっとすれ違うだけでもしっかり挨拶してくれたり。そういう学年というか学校だなと思ってるので、だから余計びっくりですよね

――いじめとかで困ってる話も聞いてますか?

保護者:
困ってるというのは聞かないけど、誰かと誰かが揉めてたよとか、多少のことは聞きますけど、そこまで発展するような話として聞いたことはないです

この保護者によると、生徒たちは礼儀正しい子供が多く、いじめなどのトラブルも耳にしたことはないといいます。

生徒から「LINEを巡るトラブル」の声も

その一方で、「めざまし8」が取材した別の保護者によると、「LINEを巡るトラブルがあった」という声が子供たちからあがっているというのです。

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学校が把握していない、何かしらのトラブルがあったのでしょうか?

きのう11月24日、中学校では全校生徒が午前中で授業を終了。帰ってきた生徒から状況を聞いたという保護者に話を聞くと…

保護者:
ほとんど細かい内容聞かされなかったみたいで。なんか学校がザワザワしているなという感じはあったらしいんですけど、子供らは聞かされてないというか、詳細を隠されていたというか…お昼食べてから初めて話を聞いて、帰りなさいというふうに言うらしいです。子供たちはざっくりした説明だけ聞いて帰ってきたみたいで…今は聞かないように…分からないので。不安にさせてもいけないので…

他の学年の生徒らは、校内で起きた事件をほとんど知らされず、午前中は自習していたといいます。

しかし、中には…

保護者:
学年は違うが、家に帰ってきてショックで子供は泣いていた

帰宅後、事件の詳細を知ってなのか、泣き出す生徒もいたといいます。

過去にも同様の事件 「事前に子供たちに教えておく」カウンセラー言及

学校内での生徒同士による事件は、ここ数年、毎年のように発生。学校側としての対策は何か考えることはできるのでしょうか?

社会心理学など少年犯罪に詳しくカウンセラーとしても活動する、新潟青陵大学大学院教授・碓井真史氏に話を聞くと…

新潟青陵大学大学院教授 碓井真史氏:
ノーマークの子が起こす極めてまれな事件を防ぐのは、とても難しいと思います。ですから、それを直接防ぐというよりも、子供自身が追い詰められた気持ちになったり、友達が追い詰められていると感じた時にそれを大人に話せるのかどうかなんですね。しかし、子供同士のことを大人に話すことは、子供たちは裏切り行為だって思うので、“事前に子供たちに教えておく”。それは裏切りではなくて大事なことであり、そういう時は友情よりも、命が大切。大人も大騒ぎしない対応をする、その雰囲気を日常的に作っていくことだと思います

学校内で起きてしまった、生徒による生徒の刺殺事件。早急な生徒たちの心のケアが求められます。

(めざまし8 11月25日放送より)