どうやって外出を控えながら必要な物を手に入れるのか…買い物代行や江戸時代から続く販売方法に注目が集まっている。

買い物代行サービス依頼急増

東京都内のスーパーから両手に買い物袋をぶら下げて出てきた女性。そのまま店舗脇で買ってきた商品を黒いバッグに詰め替え始めた。
利用者の注文を受け、買い物などを代行するサービスだ。

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買い物代行サービス ツイディスタッフ:
今日は、卵と納豆、お肉、ウインナーなど、パン類も入っていますね。重いものですと、お米、お水も多いです。

この買い物代行サービスには、コロナウイルスの影響で外出を控える人々などからの依頼が急増しているという。

ダブルフロンティア 八木橋 裕代表:
やはりオーダー数的には1.5倍から2倍ほど上がっております。

購入できるのは運営会社と提携しているスーパーの全商品。
ネットで商品を選ぶと担当者が実際にスーパーで購入し、配達員が家まで届けるシステム。商品の代金のほか、代行手数料として荷物を入れるバッグ1つにつき550円かかる仕組みになっている。

買い物代行利用客 人見ルミさん:
果物とか野菜とか、重たいものが多いかと思います。バナナとかヨーグルト類とかはほとんど頼んでますね。
日常使うものでは重たいもの、雨の日とか、コロナで行けないときはもう全部頼んじゃいます。
今は家にいることが多いので、もうなくなったらすぐという感じです。2日に1回ぐらいになってきたんじゃないですかね。

「置き薬」も利用者増

家にいながら必要な物資が届くサービス。もう一つ、日本で古くから続くあの形にも注目が集まっている。
330年続く、いわゆる富山の置き薬だ。

東京東久留米市で、夫と息子の3人で暮らす海老沢和代さんは定期的に「置き薬」を利用している。

海老沢和代さん:
家族みんな胃腸が弱いんですね。なので主に胃腸薬をいただいているんです。
ドラッグストアすごく混んでますし、こういうお薬を買いに行きたくても、なかなか人がいっぱいで見つけるのも大変な時期なので助かります。

定期的に補充される置き薬。
使った分の代金だけを支払えばいいので、薬の買いだめをする必要がない。

新型コロナウイルスの影響が広がって以降、新規の利用者も増加しているという。

病院での集団感染などが相次ぐ中、むやみに通院することを控え、薬で様子を見ようというケースが増えたとみられている。

森田の置き薬 森田裕一さん:
一番はやっぱり風邪薬、漢方薬の注文が多いです。
風邪ひけないということと、予防したい・治したいということが多い。

新型コロナから身を守るための人々のニーズ。
私たちの日常生活は多くの場面で様変わりしている。

(「Live News it!」4月1日放送)