長時間労働などの削減に積極的に取り組む「ベストプラクティス企業」に、歩数計を活用して社員の健康管理に力を入れる秋田県大仙市の企業が選ばれ、秋田労働局が22日、職場を視察した。

 ベストプラクティス企業に選ばれたのは、大仙市のタニタ秋田で、秋田労働局の川口秀人局長が取り組みについて聞き取りした。

 タニタは、1994年に世界で初めて、乗るだけで計れる体脂肪計を開発。そのノウハウを生かして作られたのが「活動量計」。従業員に携帯させることで、働きながら歩数や消費カロリーが把握できる。

 タニタ秋田の山田賢吾総務・経理課長は「毎日、社員が何歩歩いたか、リーダーにかざして体組成や血圧を測ったりして、それをウェブ画面で健康管理を社員が行っている」と説明する。

 会社は、歩数をポイントに換算し、特典が得られる制度も作った。

 また活動量計は、社員証として出退勤の管理にも使われ、早朝は会社に入れないなどサービス残業を防ぐ。

 その結果、2020年度の月の時間外労働の平均が6.7時間と、県の平均を下回った。

 川口局長は「歩数計を使ってポイント制など楽しみながら取り組んでいる。健康管理にもなるし、時間短縮になるタニタらしい素晴らしい取り組み」と話していた。

 秋田労働局では、こうした取り組みを参考にし、中小企業の長時間労働の改善につなげたいとしている。