これは、東京都内の菓子店に設置された防犯カメラの映像。2020年8月、釣り銭不足を装う詐欺の一部始終を捉えていた。

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映像に映っているのは、Tシャツ半ズボン姿でメガネをかけた男。つり銭として受け取ったお札を右手に持ち、商品を待っている。

従業員から左手で商品を受け取ると店の外へ。

しかしすぐに店に戻り、釣り銭が足りないと訴え始めた。

この男こそ、つり銭をだまし取った疑いで逮捕された、東京・中野区に住む会社役員の森治之容疑者(55)。

森容疑者は渋谷駅からほど近い店で、つりとして9000円を受け取り、5000円を隠して「つりが足りない」とうそを言ったとみられている。

手慣れた様子で5000円札をポケットに

犯行の手口はこうだ。まず1080円の商品代として1万100円を支払う。

おつりとして5000円札1枚、1000円札4枚、10円硬貨2枚。しめて9020円を受け取る。

防犯カメラの映像にも、5000円札と4枚の1000円札を渡す様子が記録されていた。

ところが森容疑者は、お札を受け取った直後に素早く、上にあった5000円札が下になるよう、ひっくり返すような仕草を見せる。

さらに店を出る際、左手を素早くポケットに入れた。

このとき、5000円札だけをポケットに隠したとみられる。

店に返金を要求…まんまとだまし取る

店に戻った森容疑者はこう詰め寄った。

森容疑者:
9000円でしょ?

何食わぬ顔で4000円を示し、5000円が足りないとアピール。そして…。

森容疑者:
もう結構です。もらったのかもらってないのか分からない。

買った商品を返すとして、支払った1万100円の返金を要求。こうして1万100円を受け取ると店を後にした。この手口で何も買うことなく、まんまと5000円をだまし取ったのだ。

やがて、だまされたことに気づいた従業員は一言。

従業員:
うわぁ、やられた~

都内では同様の手口による被害の相談が約50件寄せられていて、警視庁は余罪についても調べを進めている。

(「イット!」11月18日放送より)