稲の種まきが春だけではなく初冬の風物詩になっていくかもしれない。
岩手大学では、春先に集中する生産者の負担を軽くしようと、初冬に種をまいて春出芽させる栽培の研究が進められている。

岩手大学農学部作物学研究室 下野裕之教授
「『冬にまくの?』というのはあったが、この時期に種をまいてしまう」

岩手大学農学部作物学研究室では13年前から「ひとめぼれ」などの品種を使って全国に例を見ない「初冬に種をまく」イネの栽培に取り組んでいる。

一般的には稲は4月ごろに種をまくが、田植えがすぐに始まり春先の作業が重なることが、高齢者の多い農家などの負担となっている。
新しい栽培方法は種まきの作業を早めに行うことで負担を軽くするのがねらいだ。

種もみは寒い冬を乗り越えるための特殊な薬剤でコーティングされている。
春に芽が出る確率は、春の直まきの半分ほどのため通常の倍の量をまく必要がある。
それでも、これまでの研究などで一般的な稲作の80パーセントから90パーセントの収量が得られることがわかっている。

岩手大学農学部作物学研究室 下野裕之教授
「春だけでなく初冬もまけるという選択肢が増えるということで、経営の方法が柔軟に変えられる形になれば」

研究室では今後3年にわたって栽培方法を研究していく。