1977年の誕生以降、40年以上に渡り日本中の家庭を明るく照らしてきたパナソニック蛍光灯・電球型蛍光灯ブランド「パルック」。その名前を引き継ぎ、2021年10月21日“あかりの日”より、パナソニックはLED電球とLED照明器具の新ブランド「パルックLED」を立ち上げました。


蛍光灯からLEDへ。時代が移り変わるなか、パナソニックが大切にする「変わらない思想」と、一方で「進化し続ける独自技術」について、あかり開発の最前線で活躍するパナソニック担当者が語ります。


<担当者プロフィール>


栗山 幸子

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ライティング事業部 インテリアライティングセンター所長

照明士®の他に、消費生活アドバイザー、インテリアコーディネーターなどの資格を持つ。「照明オタク」を自称するほど豊富なあかり知識と、人を魅了するトークで、パナソニックのあかり思想を広く発信。企業や大学、一般向けの照明関連セミナーも多数開催。


居相 徹

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ライティング事業部 コンシューマ商品企画課長

デザイナーを経て、パナソニックの照明開発へ。グッドデザイン賞、キッズデザイン賞等、数々の受賞歴がある。「あかりには多様な価値基準があり、それに合わせた編集作業がいる」と考え、照明の新たな価値を模索。


向 健二

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ライティング開発センター 光イノベーション創生部 光空間制御アルゴリズム開発課 主幹技師

一級建築士であり、日本でわずか20数名しかいない「照明プロフェッショナル」の一人。学会での研究発表や大型施設の照明設計などにも携わり、業界や産学の垣根を超えて日本の照明業界全体をけん引している。


松林 容子

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ライティング開発センター 光イノベーション創生部 光空間制御アルゴリズム開発課 主任技師

照明士®、二級建築士、インテリアコーディネーターの資格を持つ。「文字くっきり光」や「パソコンくっきり光」の開発を担当。暮らしを丁寧に見つめながら、新たな商品開発に打ち込んでいる。


■あかりは文化。日本人の生活に、感性に、シーリングライトは欠かせない。


――今回、パルックLEDの新コンセプトに「しあわせを照らすあかり」を掲げました。そもそも私たちパナソニックにとって、「あかり」とはどういったものだと言えるでしょうか。

栗山:

人間が生きるうえで、あかりは水や空気と同じくらい不可欠なもの。かのナイチンゲールも『看護覚え書』のなかで、健康を守る基本的要点の一つに「陽光」を挙げています。加えて、あかりは建築やインテリアの要素でもあり、その土地ごとの気候や地理的条件、さらに暮らし方とも密接に関わっている……そう考えると、ただの家電という捉え方ではなく、もはや文化そのものと言えますよね。“あかりは文化”という思想が、パナソニックではもう何十年も引き継がれています。


インテリアライティングセンター所長 栗山 幸子


――文化という視点から考えたとき、商品開発ではどんな点にこだわっていますか?


栗山:

文化は国によって異なり、かつ簡単に変わるものではないので、日本の生活様式や感性に寄り添っていくことが大切です。

例えば西洋の石造りの建築物と日本の障子を比較すると、採光方法が違います。石造りの建物は窓が小さく、そこから入った外光と影のコントラストはとても強くなります。一方、古くからの日本家屋では、障子が外光を拡散し、柔らかな光が室内全体を満たしますよね。

部屋全体を光が満たす感覚をベースに持つ日本人は、シーリングライトの光になじみがあると思います。


居相:

シーリングライトは、間違いなく日本の暮らしに欠かせない照明です。でもデザイナーの立場としては、ダウンライトや間接照明が注文住宅の主流になりつつある中で、シーリングライトをつくり続けることに疑問を持つこともありました。天井の真ん中に設置しなければならないなど制約も多いですし。ただ、これまでは省エネ性や明るさだけが注目されていたシーリングライトも、発想を変えればもっと別の価値基準を持たせられるのでは……と考えるようになりました。

今は「シーリングライトだからこそお届けできる価値がある」という信念を持って開発に取り組んでいます。


コンシューマ商品企画課長 居相 徹


――シーリングライトの持つ価値を、パナソニックがさらに広げていくイメージですね。


居相:

そうですね。あかりには「明るければいい」というだけでなく本当に多様なニーズがありますし、正解も一つではありません。ただ、100通りの好みに100通りの商品を用意するということではなく、パナソニックとしての“軸”を持って商品をつくっていく必要があると思っています。


栗山:

その軸の一つが、私は「暮らしにアジャスト(適合)する」ということだと思います。文化はなかなか変わらなくても、時とともにライフスタイルは変化し、身体機能も衰えていきます。そこにあかりがどう寄り添い、暮らしやすさをお届けできるかをしっかり考えていきたいですね。


料理を美味しそうにするあかりや部屋の雰囲気と調和するあかり、入眠しやすい環境を整えるあかりなど、日常生活をより心地よく過ごせるLED照明を開発。


■LEDの登場で、照明の可能性が広がった!


――暮らしにアジャストするあかりとして、栗山さんはどんな商品を思い出しますか?


栗山:

もう20年以上前のことですが、一つのペンダントライトに、蛍光灯と電球の両方を備えて、2本のプルスイッチがついていて、光色を切り替えられるという商品を開発しました。

当時、ダイニングでお子様が宿題をするというライフスタイルのご家庭が増え始めており、食事の時間と勉強の時間であかりの色を変えたいというニーズが出ていたのです。ただ、新しい暮らしには対応できても、商品としては機能的にもデザイン的にも完成度がイマイチ。

でもそれから10年経って、今度はLEDによって光色をスマートに切り替えられる商品が開発できました。暮らしに対応し、商品としても完成度が高い。私にとっては、いわばリベンジ商品です。


LEDによってあかりの色の切り替えが可能に。


――ニーズを叶えるために、技術が追いついたんですね。


向:

技術的な視点から言うと、LEDの登場は商品開発においてかなりのインパクトです。蛍光灯では実現できなかった光がLEDならつくれるようになり、なかでも照明光の色が容易に変えられるようになったのは大きいですね。


松林:

私も設計者として、LEDの可能性にとてもワクワクしています。パナソニックの開発施設には、天井に17色のLEDを搭載した試験ブースがあり、各LEDの色の強度を変えることでさまざまな調合を試すことができます。実際につくった光を見ながら設計していけるので、よりきめ細かくあかりの質を高められます。LEDを採用することで、シーリングライトでも多様なシーンにフィットするあかりが実現できるようになりました。


光空間制御アルゴリズム開発課 向 健二(写真左)、松林 容子(写真右)


向:

パナソニックとしてつくりたい世界を、今まで以上に実現できている。そんな手ごたえを感じますね。

2つの空間において17色のLEDの配合・割合を自在に変えられる特殊な設備を用い、光のスペクトルを細かく制御することで、快適で美しいあかりの見え方を追求。)


(関連情報)

LED電球 光色切替えタイプ

https://panasonic.jp/lamp/products/led/e26_kirikae.html

LEDシーリングライト パネルシリーズ

https://panasonic.jp/light/products/ceiling/airpanel.html


■製品の質を高める「指標」。そこには“数値”と“感性”が欠かせない。


――パナソニックでは、あかりに関する独自の指標も開発しています。でも指標の重要性について、お客様はまだあまりご存知ないかもしれません。


松林:

そうですよね……。照明の機能が広がり商品が多様化するなか、ますます重要になるのがあかりの「指標」です。あかりは人によって感じ方が異なりますが、何事にも適性範囲というものがあります。商品としてお客様にお届けする以上、その適性範囲を逸脱しないことは大前提。指標を正しく用いて適性範囲を見極めることで、確かな機能をより質の高い商品をつくり込めるようになります。


見た目の印象とデータを駆使して検証を繰り返す。


向:

あかりの指標には、大きく二つの観点があります。「色が正しく見えるか」という観点と、「いかに好ましく見えるか」という観点です。

まず一つ目の「正しく見える」という観点では、「Ra(平均演色評価数)」という指標がもっとも一般的に使われます。ある照明のもとで各色彩が基準光とまったく同じ色彩に見える場合、その照明のRaは100となり、数値が高ければ高いほど正確に再現できているとみなされます。


「Ra」は「average of 8 special colour rendering index 」の略。色の見え方に影響を及ぼす光の特性を数値化したもの。


栗山:

ただし、私がよく言うのは「Raに騙されるな!」(笑)。なぜならRaは、8色の試験色票(No.1-8)の平均値で導き出されるもの。でも試験色票には、その他にも7色の特殊演色評価色票(No.9-15)が存在します。私たちの肌色や、料理を美味しく見せる赤などは、実はこちらの特殊演色評価色票に該当するのです。



――つまりRaの数値が高くても、必ずしもきれいに感じられるわけではない、と。


向:

そうですね。そこでパナソニックでは、もう一つの観点である「いかに好ましく見えるか」を重視し、独自の鮮やかさの指標「FCI」と肌色の好ましさの指標「PS」を開発しました。色彩が鮮やかに目立って見える効果や、日本人女性がイメージするきれいな肌の色を、独自で徹底調査し、定量化した指標です。

何より「人の感性にフィットすること」を重視しているので、開発にあたっては数多くの被験者さまにご協力いただきました。私たちの先輩開発者がコツコツとつくり上げた自慢の指標ですね。まさに100年企業であるパナソニックの研究と、先人の努力の賜物です。


「FCI」は「Feeling of Contrast Index」の略。色彩が鮮やかに目立って見える効果を定量化。「PS]は「Preference Index of Skin Color」の略。「日本人女性がイメージするきれいな肌の色」をパナソニック独自で調査し、理想的な肌の色を明らかにしました。実際の肌の色が、その理想的な肌の色にどの程度近いのかを数値化したものが「PS」で、数値が高いほど理想の肌の色に近いことを表します。


松林:

今お話しした指標以外にも、商品開発においては対象物の見え方や見やすさを、さまざまな基準を用いて数値化しています。例えば「文字くっきり光https://panasonic.jp/light/products/deskstand.html#letter )」を開発した時は、コントラスト感度表をつくって文字の読みやすさを検証しました。白い紙をより白く見せることができる照明光を用いることで、黒い文字を際立たせれば文字が読みやすくなるだろう、というのが開発の着眼点でしたが、数値化することで明確に答えを立証できました。


コントラスト感度表を用いた「文字くっきり光」の実験結果。文字が読みやすくなることが実証された。


松林:

また、「パソコンくっきり光https://panasonic.jp/light/products/deskstand.html#pc )」は、昼白色の光で、ディスプレイ上の青白さを抑え、黒の濃度を上げることによりディスプレイの文字がくっきり見えることに着眼し、文字が素早く視認できることを立証できました。

「パソコンくっきり光」の実験では、時間が経過してもパソコンと身体の間の距離を適切に保つことができ、前のめりな姿勢になりにくいというエビデンスも。


――誰もが納得できる性能だと証明するためにも、適切な指標による数値化や検証が欠かせないですね。


向:

どんな指標を用いて、出てきた数値をいかに判断するか。重要なのはその見極めです。技術や学術的な知見が必要なのはもちろんですが、実際にあかりを使うお客様の声に耳を傾け、自分自身も生活者として常にあかりに敏感であることが、パナソニックの強みになっていると思いますね。


お客様のリアルな声をお聞きするグループインタビューも実施


(関連情報)

・LED電球 プレミアX

https://panasonic.jp/lamp/products/led/e26_all.html

・LEDシーリングライト スタンダードシリーズ 高演色タイプ

https://panasonic.jp/light/products/ceiling/2021_standard_bright.html


■“あかりを使い分ける”という発想を、もっと多くの人に伝えたい


――最後に、あかりの開発を通じてお客様に伝えていきたいことを教えてください。


松林:

私は自宅でもパルックLEDシーリングライトを使っていますが、食事の時は温かい色味にして、本を読むときは白っぽい光に切り替えています。実際に読みやすくて、便利だなと思うのですが、こうした“あかりの使い分け”は案外まだ一般的に知られていません。それがとてももったいない! と感じています。


居相:

あかりって、人の暮らしにおいて当たり前すぎるものと言いますか、生きるうえでの「ベース」の一つなので、一般の人が意識を向けづらいのだと思います。でも、生きるために必要不可欠な製品だからこそ、暮らしや空間に対する思想と技術がぎっしり詰まっています。細かい部分にも本当にこだわって作っていますし。このこだわりや質の高さを、どうしたら興味や関心のない方にも分かりやすく伝えられるか、いつも本当に悩みます。家電であり、インテリアでもあり、さらに配線なども絡んでくるので、実は選ぶのも複雑で難しい。


「お客様の生活をより豊かに」の起点で、品質にこだわった商品を企画。


――まさに、文化は簡単には変えられない……ということですね。


栗山:

そうですね。私たちは大きな課題感を感じていますが、もちろん「伝えること」を簡単に諦めているわけではありません。パナソニックが提案するあかりの設計手法「シンフォニーライティング」も、今でこそ多くのお客様に受け入れられていますが、最初はなかなか理解されませんでした。20年ずっと提案し続けて今があります。LED照明の価値を広めていくのは、まだまだこれからだと思っています。

特に今、コロナ禍で在宅時間が増える中、お客様もこれまでになく住空間に関心をお寄せと思います。質の高い照明に替えることで、シーンや年齢に合わせてあかりを使い分けることで、今までとは違うより豊かな暮らしを実現できます。ぜひ、パナソニックのパルックLEDをお選びいただければと思っています。


(関連情報)

・LEDシーリングライトの選び方

https://panasonic.jp/light/contents/select.html

・LED電球の選び方

https://panasonic.jp/lamp/select_led.html



「パルックLED」公式サイトで開発者の想いとこだわりを公開中!ぜひご覧ください。


●パナソニックの思想と技術が詰まった「あかりの質」を、わかりやすくご紹介。

あかりのプロによるLED照明の選び方アドバイスも!

https://panasonic.jp/lamp/contents/led/color.html 


●試験も設計も、ここまでこだわる!? 高品質なものづくりの裏側を大公開。

https://panasonic.jp/lamp/contents/led/technology.html


●LED照明を選ぶことは、一番身近な社会貢献の一つです。

https://panasonic.jp/lamp/contents/led/sustainable.html




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