千葉ジェッツは13日、新潟アルビレックスBBを前半から圧倒し、88-62で快勝した。千葉のチーム最年少・赤穂雷太(23)は堅守が光り、今季最多となる18分半の出場時間を手にした。

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滋賀戦で失った指揮官の信頼

「滋賀戦でディフェンスダメで、そこから大野さん(ヘッドコーチ)の信頼を失った。出場機会をなくしたところで、今日プレータイムをもらって、ディフェンスから入ろうと思った」。

赤穂は試合に臨む気持ちが人一倍強かった。

前週の滋賀レイクスターズで起用されるも大野篤史ヘッドコーチ(44)の期待に応えることができなかった。途中出場した1プレー目で、フィリピン代表のキーファー・ラベナ(28)に簡単にドライブを許した。指揮官から「ディフェンスが相当ひどかったので、“お仕置き”した」と次の2試合、名前を呼ばれることはなかった。

それでも、頼れる先輩が悩める23歳の背中を後押しした。

「試合後に、昭さん(藤永佳昭)に『ディフェンスにフォーカスして試合に入った方がリズムに乗れる』と助言をもらった。次にチャンスが来た時にはしっかり気持ちを切り替えて、ディフェンスにフォーカスして入りたいと思っていた」。

新潟を苦しめた強固なディフェンス

出場機会は第2クオーターに訪れた。
開始早々、先輩・藤永佳昭(29)が新潟のベテランPG綿貫瞬(34)に対し、お手本のような激しいディフェンスを見せ、相手にシュートを打たせない。

先輩・藤永に刺激を受けた赤穂も納見悠仁(25)に激しくプレッシャーをかける。

「今日は最初からマッチアップした選手にしっかりプレッシャーを与えて、体でコンタクトしながらつくことができたので、滋賀戦と違ってよかった」。

シュートを放つことはできなかったが、強固なディフェンスで新潟を7分間苦しめた。

第3クオーターにも得点はあげられなかった赤穂だが、ディフェンスから徐々に自分のリズムをつかんだ第4クオーター開始早々に今季2本目となる3ポイントシュートを射抜く。さらに中盤にもレイアップを沈め5得点をあげた。

気付けば赤穂のプレータイムは今季最多の18分半になっていた。

大野HC「堅守からのリズムを」

試合後、大野HCは赤穂についてこう語る。

「前半に7分出場してシュートが1本も入らず0点だったが、ディフェンスでのチームへの貢献度が非常に高かった。ディフェンスで貢献してくれれば、シュート点数が取れなくても、こうやってゲームに出られる。ゲームに出るチャンスが増えれば、オフェンス、シュートのリズムもつかむことができる。守りができなければ、自分の名前が呼ばれることはない。そうやって信頼を勝ち取っていってほしい」。

そして、“お仕置き中”の赤穂に熱い思いを送る。

「もっと競争心を持ってやって欲しい。彼のポジションは4つのイスがあったら、4つのイスに選手が座っている状態。その選手を蹴落としてでも『自分が試合に出るんだ』という姿勢を見せなければいけない」。

勝ち取った指揮官の信頼

赤穂は試合後、こう語る。

「もっと信頼を勝ち取っていかなければいけないので、今日以上に明日アグレッシブにプレーしたい。いい意味でもっと自分を出していかないと、生き残っていけないので」。

チーム最年少の赤穂雷太は指揮官の「信頼」を今、確実に取り戻しつつある。

千葉88-62新潟
(船橋アリーナ)