クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでロッテは2連敗。1勝のアドバンテージを持つオリックスに早くも王手をかけられた。
先発・美馬学(35)のアクシデントが響いた。
5回まで無失点、6回も4球で2死を奪ったが、吉田正尚(28)の強烈な打球を右足に受け、無念の降板。「後のピッチャーに迷惑をかけてしまった」。急遽リリーフ登板した東妻勇輔(25)が杉本裕太郎(30)に決勝2ランを浴びた。「今日は最初から全力で行けるところまでと思っていたのでイメージ通りには行けた。あそこは投げ切らないといけなかった」。
持ち前の打たせて取る粘りの投球を見せた。最速150キロの直球にスライダー、フォーク、カーブ、カットボール、シュートあらゆる球種を駆使してオリックス打線に的を絞らせなかった。
自責の念とともにマウンドに上がった。優勝争いも佳境の10月25日のソフトバンク戦で2回途中6安打7失点と打ち込まれた。チームは勢いを失い27日の楽天戦にも敗れ優勝を逃した。それだけにCSに期する思いは強かった。
ソフトバンク戦では果たせなかった投球を大一番で見せた。初回からオリックスのスコアボードに「0」を刻み続けたが、ロッテにも「0」が並んだ。
オリックス2-0ロッテ
(11日・京セラドーム大阪)