臨時理事会で話し合われたこと

今日1日 午後1時より両国国技館で開かれた日本相撲協会の臨時理事会。
話し合いは34分で終了し渦中の貴乃花親方の退職と、貴乃花部屋所属力士の千賀ノ浦部屋への移籍が決まった。

臨時理事会で、まず審議されたのは貴乃花部屋所属力士ら10人の移籍について。

先週火曜日に貴乃花親方側からは力士らの所属変更願いが日本相撲協会に提出されていたが、書面に移籍先となる千賀ノ浦親方の押印がなかったため再提出が求められていた。2日後、改めて千賀ノ浦親方が押印した書類を提出したところ、今度は、書類のコピーに押印したものだったため再々提出が求められる事態になっていた。おととい、千賀ノ浦親方が貴乃花部屋を訪れ、署名捺印をした正式な所属変更願いがようやく相撲協会に提出され今日の臨時理事会で議題とされた。

貴乃花親方の退職も受理

そしてもう一つ、重要議題となるとみられていたのが、貴乃花親方の退職について。
先週の会見で、貴乃花親方は規約に明記されているのが「引退」、「退職」とは書かれていないので(書面上は)「引退」という言葉を使わせていただいた。と話していた。しかし、同じ日に開かれた相撲協会の会見で芝田山広報部長は、「貴乃花親方から提出されたのは『引退届』ですので仮に同じ意味合いだとしても『退職届』を再提出してもらう必要がある。と話していた。

しかし、今日の臨時理事会によって所属力士らの移籍がまず決まり、貴乃花部屋の消滅が決定したことになり所属先の亡くなった貴乃花親方は自動的に「退職」となった。

臨時理事会後に行われた会見で、八角理事長は「貴乃花親方は22回の優勝を成し遂げた立派な横綱。今回、このような形で相撲協会を去ることは残念。」と述べ
“平成の大横綱”のこのような形での引退を惜しんだ。

貴乃花親方 気になる今後は?

日本相撲協会を正式に退職した貴乃花親方、気になる今後はどうなるのだろうか?
雑誌「相撲ファン」の監修も務める相撲ジャーナリストの荒井太郎氏によると
相撲協会とは関係のない外側の人間になる。基本的には今後、協会とは接触がなくなる。
先週の会見で貴乃花親方は弟子たちについて「精神的に支えていきたい。相撲の技なり、心の持ち様なり常日頃 連絡を取りながらやっていきたい」と話していた。

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この点について、荒井氏は、電話等で精神的なサポートはできる。一般の人になったので千賀ノ浦部屋に行って指導することも不可能ではないが、現実的にはできる状態ではないだろう。弟子たちにとって千賀ノ浦親方が新しい師匠になるわけで、そこに貴乃花親方が来て指導するというのは弟子たちも気を遣う。できたとしてもあくまでも側面的な支援にとどまるのでは。
貴乃花部屋と千賀ノ浦部屋はもともと出げいこなどで行き来があった。最初はひとつ屋根に住むので戸惑いもあると思うが徐々に慣れていくのではと話す。

平成最後の年に、このような形で相撲協会を去る“平成の大横綱” 今後も目が離せない。