永田町進出 可能性は「30~40%」?

日本相撲協会を10月1日付で退職した元貴乃花親方が4日、永田町の衆議院議員会館を訪れた。
そこで会った相手は、元プロレスラーで元文科相の自民党・馳浩衆院議員。午後2時からおよそ1時間にわたり面会した。

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元貴乃花親方の政界進出のうわさもあったことから、会談終了後に報道陣のカメラが集結。元貴乃花親方を直撃した。

――今日はどういった用件で馳事務所に?

馳先生に以前からお世話になっていたので、引退しましたというご報告できました。


――馳先生からはどんなことを?

大変だったねとねぎらっていただいて。感謝しています。
 

――馳さんからの参院選出馬の打診は?

ありません。


――来年の参院選出馬は?

いや、まったくきょうは先生に引退のご報告で来させていただきましたので、今は次何を、何お仕事をするだとかというのはまだ余裕なく…
 

自民党からの出馬打診については否定したが、出馬そのものについては微妙に明言を避けた元貴乃花親方。
果たして角界から政界への転身はあるのだろうか? 政治アナリストの伊藤惇夫さんをお呼びし、徹底検証した。

安藤優子:
貴乃花親方が議員会館に行ったって聞いて思ったんですけど、貴乃花親方ってすごく目立つじゃないですか。ものすごく秘密裡に政界へ進出…ってしたいんだったら、あんな目立つ方法は取らないんじゃないかと。でもあえてそうしたのか…この(会談を終えて議員会館を出る)シーンってすごく意味があるように思いますね、このシーンをどう見るかだと思いますよ。木村さんはどう思いますか?
 
木村太郎(ジャーナリスト):
これはもう出馬宣言ですよ。それ(議員会館に行った)だけでスポーツ紙が一面を全部埋めてこの話をしている。こんなこと普通の時には誰も扱ってくれないですよ。一番いいタイミングで一番いい形でマスコミを踊らせている。これから折に触れて、出るか出ないかずーっと続けて、ポンと出るのに一番いいタイミングだと思いますよ。

安藤優子:
伊藤さんは異論があるようですね?

伊藤惇夫氏:
こういう大物を擁立する時はふつう、水面下でずっと進めて、選挙のギリギリにポンと出す方がサプライズ性がある。今からやっちゃうとどこまで時間が引っ張れるか、途中でくたびれちゃうっていうのもありますし。また、本当に出馬への動きだとしたら、足を引っ張る動きが必ず出てくると思うんですよね。それがこの長い時間の中で、そこまでもつのかっていうことも含めて考えると、私はタイミングが早すぎると思います。

安藤優子:
なるほど。ひとたび出馬として前に出れば、飛んでくる弾の数はすごいことになるかもしれませんね。

高橋克実:
まあそうでしょうけど、今までも相当、弾飛んできてますからね。それを経てここに至っているわけですから、多少の弾はなんでもないんじゃないですか。
 
安藤優子:
出馬の確率は何%くらいと予想しますか?

伊藤惇夫氏:
まだ30~40%くらいじゃないかなと。決断する前の段階で躊躇する可能性も十分あるんじゃないかと。ご本人も出馬について“まったく”と、それが“まったくない”という意味であれば、半分も行ってないと思いますよ。


さらに、会談後の元貴乃花親方の表情に注目した。

 
安藤優子:
この(会談後の取材時の)表情を見て、貴乃花親方にとっては良い1時間だったと私は思うんですよ。

伊藤惇夫氏:
こんな笑顔は滅多に見たことありませんからね。ただ僕が気になるのは、例の日馬富士問題から始まって、一連の騒動の中で、なんでこの方はこういう風に丁寧に話さなかったのかなって。ここまできちんとお話できるのであれば…ちょっと気になりますね。

安藤優子:
確かに、もし政治家になるとしたら、一番大事なことは何だと思います?克実さん。
 
高橋克実:
頭を下げる、ですかね。

安藤優子:
だと思うんですよね。貴乃花親方は“お願いします”って頭を下げられるかな?

大村正樹フィールドキャスター:
会談後の囲み取材で、馳さんに“貴乃花親方は政治家向きか?”という質問があったんですよ。

適性は? 馳氏「我慢強さや説明能力で判断して」

馳浩さん「評論家で終わってはいけないと思う。そういう緻密な作業をしていく上での我慢強さ、説明能力を踏まえて政治に向いているかどうか判断したらいいと思う。私も最初、立候補した時に、ずいぶんタレント議員とか厳しい指摘を受けた。その通りかもしれないが、選挙を経て政治家になったら、政治家としての使命を果たさないといけない。貴乃花が向いているかどうか言えない」


大村正樹:
このようにコメントされました。エールを送っているようにも受け取れますね。

安藤優子:
木村さん、貴乃花親方の政治家としての適性ってどうなんですかね?

木村太郎:
貴乃花って、並の人材じゃないんですよ。相撲界では何十年に1度出るか出ないかって人なんです。世の中での彼の認知度って並のタレントとはケタが違う。だから今から宣言しようが何しようが、この人に対する期待感ってもちますよ。来年の7月まで。


やはり「出馬宣言」という意見を支持した木村氏。
 

三田友梨佳アナウンサー:
貴乃花親方ってまっすぐでいい意味で頑固な方ですからどうなのかなって思うのと、あの穏やかな表情が政界に進出してからもそうなれるのかなって。ご本人が政界に進出したいという気持ちがあるのならすごく良いことだとは思うんですけど、周りに利用されるのはとても気の毒に感じます。

伊藤惇夫氏:
確かにいわゆる有名人をリクルートする、それは政党からするとその人の能力や資質とかではなくて、その人を出せば票が稼げるという発想でやるんですね。それはご本人にとっては非常に失礼な話ですが、ご本人がそれを自覚したうえで、それでもやりたいと思うのか、それとも利用されるだけなら嫌だと判断するのか、それはこれからの話だと思います。
 

元貴乃花親方の動きは、今後も注目されそうだ。

(「直撃LIVE グッディ!」10月5日放送分より)