笑顔の写真からの“変貌”

これは、今から4年ほど前に撮影された写真。
笑みを浮かべる男――10月31日夜、東京・調布市を走行中の京王線車内で乗客を切りつけ殺人未遂で現行犯逮捕された服部恭太容疑者(24)です。

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今回の事件では、17人がけがをし、刃物で刺された72歳の男性が重体。容態は予断を許さないといいます。

なぜ、このような凶行になったのでしょうか。めざまし8は、1日、服部容疑者の出身地である福岡県で服部容疑者の小中学校時代を知る人を取材しました。

「真面目」「明るくいい子」地元知人は驚き隠せず

Q. 今回の事件の受け止め方は?

服部容疑者の小中学校時代を知る人:
こんなことをするとは思ってなかったっていうのと、率直にびっくりしたって言うのが一番思っていることですね。どこの学校にでもいる普通の真面目な生徒っていう感じですね。

別の知人も服部容疑者についてこう表現します。

服部容疑者を知る人:
挨拶もしっかりできて明るくいい子でした。このような凄惨な事件を起こす子じゃなかったので驚いています。

小中学校時代を知る人は、事件直後に撮影された映像を見て驚いたといいます。

服部容疑者の小中学校時代を知る人:
もちろん電車でたばこを吸うのも、自分が知っている服部ならあり得ないし、元々金髪にしていることでさえ自分はちょっと意外だったので。服部の顔が出てきても服部だとわからないくらい変わっていたので、見た目の印象が。

大きく変貌した背景には、何があったのでしょうか。

Q. 特段何か思い出に残っているエピソードは?

服部容疑者の小中学校時代を知る人:
服部容疑者の元々交際していた子がいるんですけど、いつも会ってたんですよね。その交際相手は別の方と結婚して。

過去に交際相手との別れがあったと明かします。

犯行動機について、服部容疑者はこのような供述をしています。

服部容疑者の供述:
仕事で失敗し、友人関係も上手くいかなくなり死にたいと思ったが、自分では死ねず死刑になりたかった。

犯行直後に車内に座る服部容疑者を撮影した人は、その時をこう振り返ります。

撮影者の男性:
真正面で電車越しに2~3メートルぐらいまでの距離まで行ってずっと見てたんですよ、その容疑者を。でも容疑者、目を合わせてくれなかったんですよ。右腕にナイフ、左手に震えたたばこ。全然目を合わせる様子もなくて。5分ほどあの体勢だったと思います。もうやりきった感というか、もう終わったみたいな。

「プライド」と「反発」背景に潜む心理 

背景にはどのような心理が作用しているのでしょうか。
犯罪心理に詳しい、東洋大学の桐生正幸教授は「不満を解き放つ」という側面を指摘します。

東洋大学 桐生正幸教授:
プライドが高い、そしてプライドが高いわりには、「自分に対する正当な扱いを受けていない」という風に思っている。社会への反発心が強いというタイプが多いという風に言われている。自分がその不満を一気に解き放つという意味合いがあります。多くの人がいるところ、そして、逃げられない場所、そういったものを選択するということがある。自分の犯行を記録に残す、多くの人を殺害すればそれだけ自分のやった行為が残るというようなことも、ある意味期待しているところもあります。

事件後、席に座って足を組みタバコをふかしていた服部容疑者。
紫のスーツに緑のシャツというこの服装は、映画『バットマン』に登場する悪役のジョーカーを意識したものだといいます。

服部容疑者の供述:
ジョーカーは平気で人をやっつけていて、それに憧れていた。

これについて桐生教授は・・・・・・

Q. 犯人がジョーカーに憧れていたということだが?

東洋大学 桐生正幸教授:
自分がやり遂げようと思った大意、殺人の目的を達するために行った行為の後付けの理由だと考えていいんじゃないでしょうか。自分の行為そのものを、自分なりに説明付くようにしていくということがあるんじゃないですかね。

「後付けの理由で、自分の行為に対する自分なりの説明」だと指摘。

服部容疑者は、さらにこう供述しているといいます。

服部容疑者の供述:
スプレーを男性にかけ攻撃しようとしたが、抵抗され刺した。殺せなくて悔しい。

(「めざまし8」11月2日放送)

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