新型コロナウイルスの感染予防のため始まった学校の臨時休校。そして、春休みへ。
休みが続く中、さまざまな工夫をして子どもたちは家の中で過ごしていることでしょう。
そこで、普段の小学校や中学校の勉強でもなじみ深い、簡単な発想で解くことができる“脳トレ”を全5回で企画。
もちろん、なかなか解けない場合はリモートワークをしている親たちに相談してみてください!
大人たちはシンプル過ぎて深く考えてしまったり、難しく考えてしまったり…余計な脳力を使っていることに気づくかもしれません。
■問題1■
つぎのうち、4つの仲間はA~Fのどれでしょう。
■解答■
答えは【B】です。
三角形の中の数字の和が全て12になり、これに該当するのは選択肢の中では【B】のみです。
■解説■
この手の問題を解き慣れてくると、それぞれの三角形の中の数字同士の関係ばかりに意識が向きがちです。
こうした“記憶脳”にしばられてしまうと、なかなか法則に気づくことはできません。
学校の勉強の多くは、解き方のパターンの暗記がメインとなってきますが、こうしたパターンを読み取る分析の方が社会に出てから求められる機会が多いので覚えておくと良いでしょう。
■問題2■
つぎのA~Fのうち、【?】にあてはまるタイルはどれか。
■解答■
答えは【A】です。
外側が月、内側が日付。これで気づく人も多いかもしれないですが、祝日になっています。
2月11日…建国記念日
2月23日…天皇誕生日
4月29日…昭和の日
5月3日…憲法記念日
5月5日…こどもの日
8月11日…山の日(※2020年に限り「山の日」は8月10日)
11月23日…勤労感謝の日
その上で11月の祝日に当てはまるのは【A】の3のみ。11月3日は文化の日です。
■解説■
計算の法則に慣れてくると、こういったいわゆる文系的な発想を持てなくなりがちなので注意が必要です。
このパターンにはこの発想…といった形で記憶脳に頼った解き方をしているとつまずいてしまいます。
■問題3■
下の3つのてんびんのうち、1つ目と2つ目はつりあっています。
3つ目のてんびんをつりあわせるには、A~Fのどれを乗せたらよいでしょうか。
※ヒント※
頭の中で考えていても分からなかったら、紙とペンを用意してみよう!
■解答■
答えは【E】です。
まず1つ目のてんびんと、2つ目のてんびんの左側だけに注目してみましょう。1つめは【★★★】で、2つ目は【★★★と●】です。
そして次に1つ目のてんびんと、2つ目のてんびんの右側だけに注目してみましょう。1つ目は【●▲▲】で、2つ目は【▲▲▲】です。
それぞれの重さを導き出すために、これらのてんびんの重複する部分を削除すると、●と▲から●の重さを差し引いたものが釣り合うことがわかります。
計算式にすると、【●=▲-●】。
つまり、【▲=●+●】となり、▲は●が2つ分の重さということになります。
ゆえに、【 ▲=●●(●+●)】となると一番下の3つ目のてんびんの左側は【●▲▲】と等しくなることがわかります。
したがって、一番上のてんびんの右側と等しくなるため、それと同じ【E】が正解となります。
こうした考え方も!
この“脳トレ”は、人口の上位2%(IQ148以上)の人だけが加入できる高IQ団体「MENSA」の会員である関口智弘さんが考えたもの。あなたの“脳力”は鍛えられましたか?
【大人も子どもも“脳トレ”】
第1回:「?」に入るのはなんでしょう…?
第2回:空白に入るのはなんでしょう?
第3回:てんびんが釣り合うには…?
第4回:4つの共通点は何でしょう…?
(イラスト:さいとうひさし)