手袋・グリップで直接つり革に触れるのを防ぐ

新型コロナウイルスの感染者が増え続ける中、ウイルス対策グッズが品薄になっている。
3月2日、東京・池袋にある百貨店の婦人服売り場には、つり革のディスプレイが設置されていた。

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実は今、乗り物でこの吊り革や手すりに直接触れたくないというニーズが急増。家でも洗える薄手の手袋(税抜き2800~5500円)が、飛ぶように売れているというのだ。

東武百貨店池袋本店 月井真純さん:
昨日は約10点、今日は20点以上売れております。例年と比べると、5倍の売り上げです。

取材中にも、手袋を選ぶお客さんの姿があった。

手袋を買いに来た女性:
過剰に気にしないようにはしているんですけど。今は特に(電車では)足を踏ん張って頑張る…みたいな。

抗菌タイプの手袋は既に完売し、入荷は未定だという。

さらに、こんなグッズにも注目が集まっている。吊り革の持ち手部分を覆う緑色の器具。これは、衛生的に吊り革をつかめるという携帯グリップ「グリッポン」(税抜き700円)。

創考テクノ 照山廣之代表取締役:
銀イオンを入れていますので、抗菌効果があります。

約3年前に感染症対策として発売。2020年1月末から販売数が急増し、現在は通常の5倍の売れ行きで、3色あるうちのホワイトは既に完売したという。

創考テクノ 照山廣之代表取締役:
今の注文状況が続けば、なんとか在庫は持つかなと。ギリギリ持つかなという感じですね。

抗ウイルス機能があるテープやスプレーも注文増

また、家庭でのウイルス対策グッズもほぼ完売状態に。関西ペイント東京事業所のオフィス入り口のドアノブには、白いシートが貼られていた。

これは、抗菌・抗ウイルス機能があるという「接触感染対策テープ」(税抜き4000円)。

必要なサイズに合わせてカットし、木・ガラス・ステンレスなど、幅広い素材に貼り付けることが可能で、家庭はもちろん、企業や病院、ライブハウスからも注文が殺到しているという。

関西ペイント 岩崎浩行営業部長:
漆喰(消石灰)が持つ強アルカリが、ウイルスの活動を抑制します。

漆喰の主な原料である消石灰は、鳥インフルエンザ対策などに用いられているが、これをシートにコーティング。新型コロナウイルスへの効果は未検証ながら、インフルエンザウイルスは、接触後30分で99.6%減少させることができるという。

また、3月下旬には「接触感染対策シート」という新製品の発売を予定している。

そして、ネット上で売り切れが続出しているのは、抗ウイルススプレー「アミノエリア ネオ」(税抜き1450円)。大きな特徴は、大豆(だいず)アミノ酸を主成分とし、ノンアルコールであること。

ピーキューテクノ 増井吉晴副社長:
ウイルスは体の周りに油の膜を持っているんですね。私たちの商品は、この膜を溶かしてしまう。そうすると、ウイルスは死ぬしかない。

衣類・カバン・靴など、アルコールの付着が望ましくないものにも使うことができるという。めざまし取材班は、着ている服の腕部分に噴霧してみたが、気になるにおいなどは一切しなかった。

「アミノエリア ネオ」は現在、続々と注文が入り、生産が追いついていない状況だという。

花粉症対策グッズも人気…過信せず基本の対策を確実に

さらに、都内の300円ショップでは意外なものが人気になっていた。

めざまし取材班:
ウイルス対策商品の横に、花粉用のメガネが置いてあります。

3COINS下北沢店 中村綾乃店長:
去年に比べて、倍近く売れていますね。ウイルス対策ということで、(ウイルス対策の商品と)合わせて買われる方もいます。

こうしたウイルス対策グッズについて、専門家は…

昭和大学医学部 二木芳人特任教授:
いろいろ不安になられて、お試しになりたいという気持ちもよくわかります。基本はマスクをする。帰ってきた時は、うがいをする、顔を洗う、手を洗う。そういうことを徹底することが一番大事です。

(「めざましテレビ」3月3日放送分より)