新型コロナウイルスの感染者が激増している、ヨーロッパのイタリア。日本と同じように少子高齢化社会が進むこの国で、一体何が起きているのか。決して他人事ではない。

イタリアでは3月12日現在、新型コロナウイルスによる感染者が1万2462人、死者は827人に上り、中国以外では最多の被害国となっている。

国内では全土での移動制限に続いて、薬局やスーパーマーケットなど生活必需品を扱う店以外の店舗を2週間にわたり、全面的に閉鎖することが発表されている。

首都・ローマにはさまざまな異変が

果たして、首都・ローマはどうなっているのか?

現地では不要の外出を控えるよう求められる中、スーパーには長蛇の列ができていた。

住民たちが何を買い求めているのか店内に入ると、トイレットペーパーが品薄になっていたほか、洗剤などの日用品も飛ぶように売れていた。

ローマで買い物客に話を聞いてみると...

ローマの買い物客:
小麦粉もなくなっていた。ミルクも少なくなっていたね。食料品がなくなると心配している人がいた

買い物客の行列は別の店でも。こちらはよく見ると住民らが一定の間隔を空けているのが確認できるが、実は互いに1メートル以上離れなくてはならないルールとなっていた。

また別の店では、「店内には1回につき最大2名までお入りください。できればマスクの着用をお願いします」という張り紙をしているところも。

現地のツイッター上には「みんなパスタの買い占めに走っている」との投稿もあり、日本と同様の事態に悲鳴を挙げていた。

感染拡大はサッカー・セリエAの選手にまで

一方で、暴動騒ぎも発生。受刑者と家族の面会が禁止された刑務所では、家族を巻き込んだ暴動が起き、多数の死者が出る事態となった。

さらに、サッカー界でも新型コロナウイルスの感染者が出ている。イタリア・セリエAのユベントスに所属するダニエレ・ルガーニ選手もその一人。

クリスティアーノ・ロナウド選手のチームメートでもあり、試合の際はロナウド選手と同じバスで移動していたとみられている。

クラブは接触のあった関係者に対し、必要な隔離措置を取っているとしている。

感染に歯止めがかからないウイルスの猛威に、市民からは心配の声が相次いでいる。

ローマ市民:
みんな心配しています。安心な人なんていません。誰に会っても怖いです

イタリアならではの3つの要因が影響か?

なぜイタリアで、これほど急激に感染が広がったのか?

感染症に詳しい、昭和大学医学部・二木芳人氏は3つの要因を指摘する。

1つ目は、経済的な関係強化から中国からの観光客が急増したこと。

昭和大学医学部・二木芳人氏:
イタリアには観光客としても中国の人がたくさん来ていて、非常につながりが深いと言っていい。(観光客から感染を)持ち込まれるリスクは高かったと思います

2つ目は、医療スタッフ不足。イタリアでは財政赤字削減のため、過去5年間で約760の医療機関が閉鎖したという。

3つ目は、イタリア人ならではの習慣の影響

昭和大学医学部・二木芳人氏:
あいさつとしてキスハグ抱き合ったりするので、そういうときに飛沫感染も含めて、接触感染で広がったという可能性は高いと思います

(Live News it! 3月12日放送分より)