玄関でやりがちな「パンパン」はNG

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために気を付けたい、家庭内での感染。

3月12日の「直撃LIVEグッディ!」では、感染を防ぐ正しい掃除方法について、感染予防のスペシャリスト・医療環境管理士の松本忠男氏に解説してもらった。

立本信吾フィールドキャスター:
やり方を間違えていると、ウイルスを広げてしまう可能性もあるという、掃除。正しい掃除方法を紹介するその前に…グッディ!が男女100人に聞いたアンケート結果をご覧ください。

<家庭内感染で危険だと思う場所は?>
1位:玄関・外から入ってきた時
2位:トイレ
2位:ドアノブ
4位:リビング
5位:洗面所

立本信吾フィールドキャスター:
外から入ってきた時の玄関が一番気になるという結果になりました。安藤さんは、家に帰ってきた時、衣服などはどうしますか?

安藤優子:
コートをパンパンとはたくだけ…ですね。

医療環境管理士・松本忠男氏:
それは、残念ながらバツです。

松本忠男氏:
パンパンと払うとウイルスが舞い上がって、自分がまた浴びることになってしまうんです。正しい方法は、玄関にウエットティッシュなど湿った状態のものを置いておいて、ペタペタとスタンプを押すようにして、ティッシュに移していきます。そうすると、衣服や髪の毛についたウイルス量が減っていくという考え方です。

倉田大誠アナウンサー:
ウエットティッシュがなければ、濡れた布などでも大丈夫でしょうか?

医療環境管理士・松本忠男氏:
大丈夫です。

窓を開けて掃除するとウイルスが拡散!?

立本信吾フィールドキャスター:
続いて、掃除をする前に窓を開けて換気をするという方も多いと思いますが…この行為も、松本さんによるといけないんだそうです。

医療環境管理士・松本忠男氏:
掃除は動きが伴うので、風でほこりやウイルスが舞います。その時に窓を開けて風が入ってくると、部屋のいろんなところに拡散してしまう。なるべく小さくコンパクトに集めて、量を減らしていくことが大事です。

立本信吾フィールドキャスター:
ウイルスを除去する掃除をして、そのあと汚れを取る掃除をする時にしっかり換気してもらうのが、先生のおすすめだということです。まずはウイルスをしっかり拭くということなんですが…こちらに、ドアノブを用意しました。克実さんはどのように拭きますか?

高橋克実:
どのようにって…ふつうに、ゴシゴシと拭きますよ。

医療環境管理士・松本忠男氏:
その拭き方は、残念ですがバツです。

医療環境管理士・松本忠男氏:
ゴシゴシ拭くと、ウイルスがクロスに移って、それを(ドアノブに)再付着させてしまうんです。ですから、このように一方向に拭いておしまい。

宮澤智アナウンサー:
1回だけでいいんですね!

倉田大誠アナウンサー:
ドアノブをキレイにしているわけではなく、あくまでも今していることはウイルスを取るということ。本当にドアノブが汚れていたら、もちろんゴシゴシしてもらって大丈夫ですよね?

医療環境管理士・松本忠男氏:
大丈夫です。ゴシゴシしたあと、こういう拭き方を最後にして、ウイルスの数を減らしていくことが大事です。

安藤優子:
一方向に拭くというのは、ドアノブに限らずですか?

医療環境管理士・松本忠男氏:
全て、拭くときは必ず一方向で拭いていきます。蛇口などもそうですね。一方向で拭いて、ウイルスを戻さないということが大事です。

リビングで一番大切な場所は「壁」拭き方にも注意

立本信吾フィールドキャスター:
続いて、リビングの掃除に移ります。松本先生によると、ウイルス対策においてリビングで一番大切な場所は“壁”なんだそうです。

医療環境管理士・松本忠男氏:
室内で温度差ができると、上に暖かい空気が上がって、下に冷たい空気が下がっていきます。その気流に乗っかってウイルスが上がったり下がったりしながら、壁方向に付着していくんです。行き止まりなので壁にくっついていって、床よりも壁がすごいんですよ。

立本信吾フィールドキャスター:
壁を拭くときに、先生が一番おすすめするものは化学繊維のモップです。

立本信吾フィールドキャスター:
体から遠ざけて拭いていくというのが一番いいと。もし家にない方は、乾いたぞうきんで拭くのも良いということです。克実さんはどのように壁を拭きますか?

高橋克実:
「一方向に拭く」のが大事と習いましたから、例えば壁の右端から左端まで拭いたら、また右端に戻って拭いていく…それを壁の一番下まで続けるんじゃないですか?

立本信吾フィールドキャスター:
それでは先生、乾いたぞうきんでの正しい拭き方を教えてください。

倉田大誠アナウンサー:
先生の持っているものをぞうきん、黒いものをウイルスと見立てて拭いていただきます。

医療環境管理士・松本忠男氏:
横方向にまっすぐ拭いていきます。このあと、克実さんの言うように元の位置に戻って拭く、その時に壁からぞうきんを離してしまったら、ウイルスがパラパラと落ちてしまいます。なので、ぞうきんをUターンさせて、S字を描くように拭いていきます

倉田大誠アナウンサー:
先生のぞうきんに赤い印がありますが、ぞうきんの先端は必ず同じ方向を向くようにするのがポイントですね。

立本信吾フィールドキャスター:
ウイルスを集めるように拭いていくんですね。拭き終わったぞうきんはどうすればいいでしょうか?

医療環境管理士・松本忠男氏:
パタパタと払うとまたウイルスが飛んでしまうので、内側に静かに包んで洗ってください。

トイレは壁→床→便器の順番を守ろう

立本信吾フィールドキャスター:
最後に、トイレの掃除の仕方を先生に教えていただきます。トイレの掃除は、順番が大事ということですが?

医療環境管理士・松本忠男氏:
便器は濡れていますので、掃除をすると水しぶきが結構飛ぶんです。壁と床は基本的に乾いたほこりやウイルスが多いので、それを先にどけてから、最後に水回りを掃除した方がいいです。

高橋克実:
壁を拭いて、便器の掃除をしてから床を拭くのかと思いました。壁のあとは床なんですね。

医療環境管理士・松本忠男氏:
最後に便器が正しい順番です。便器の拭き方は、基本は一方向拭きで、UターンするならS字拭き。

倉田大誠アナウンサー:
先生、これらの掃除を毎日やるのはとっても大変だと思います。どれくらいの周期でやればいいんでしょうか?

医療環境管理士・松本忠男氏:
壁は、一度きちんと取ってしまえばそうそうたまるところではありません。

倉田大誠アナウンサー:
それでは、壁は一週間に一回やれば十分ですか?

医療環境管理士・松本忠男氏:
十分ですね。

倉田大誠アナウンサー:
掃除の度に、一方向拭きを意識しなければいけませんか?

医療環境管理士・松本忠男氏:
理想を言えばそうです。ウイルスや菌がもし付着しているのであれば掃除をしっかりしてその数を減らした方がいいですよね。例えば、トイレに入った時にトイレットペーパーでちょっと拭いて出ていくとか、そういうことを習慣化すれば大丈夫ですね。


(「直撃LIVE グッディ!」3月12日放送分より)