世界で新型コロナウイルスが感染拡大している中、成田空港には16日、非常事態宣言が出されたスペインからの帰国者が相次いでいた。

スペインから帰国した留学生:
大学側からも留学プログラムを中止にするから帰ってこいというメールが来たので、もうやることはなかったので帰ってきた。

感染拡大の中心が中国から移ったヨーロッパ。現地では今何が起きているのか、緊急取材した。

“ただならぬ”雰囲気のスペイン

7700人以上が感染し死者が300人に迫るスペイン。

緊急事態宣言は全土に出され、世界中から観光客が集まるバルセロナの名所サグラダファミリアにも人影がない。同じく普段なら多くの人でにぎわうプラド美術館も。

記者(15日):
今日はこの通り広場にも誰もいません。

街のいたるところで目についたのは警察官の姿。出歩く人々に外出を控えるよう呼びかけていた。

それだけではない。頭上には拡声器を搭載したドローンが投入され、繰り返し「不要不急の外出は控えてください」とアナウンスしていた。

日本人観光客:
マドリード来た瞬間に何かただならぬ…さっきちょっと歩いてたら警察にちょっと早く帰れと言われた。スーパーでも寄って食べるもん買って帰ろうかな

“らしくない”フランス

状況は感染者が5000人を超え、120人の死者が出ているフランスも同じ。観光大国が大打撃を受けていた。

記者:
観光客のいない観光バスが出発していきました。

街で唯一人であふれているのはスーパーマーケット。

カフェやレストランなどの店舗が全面閉鎖となる中で、営業を許されているスーパーや薬局には多くの住民が詰めかけていた。

しかし店に入ってみると…

記者:
こちらはトイレットペーパーが置かれていた棚です。全く残っていません。パスタはほとんど売り切れています。

12歳の子どもを持つパリ在住の日本人女性は「カフェもない、レストランも閉まるとなると本当にパリらしさ、フランスらしさが…でも、とにかく早く終わってほしいと思うだけです」と語った。

イタリアでは音楽で励まし合う動き

一方、感染者約2万5000人死者約1800人とヨーロッパ最大の感染国となったイタリア。外出自粛措置が取られる家の窓辺やベランダからは音楽が響いていた。

イタリアでは住民たちが歌や楽器演奏でお互いを励まし合う動きが広がっている。こうした音楽の輪はヨーロッパ各地でも起きている。

3月16日についに中国本土の感染者と死者数を中国以外の数字が初めて超えた。

新型コロナウイルスとの世界的な戦いは新たな局面に入っている。

アメリカの情勢に今後注目すべき

加藤綾子キャスター:
ヨーロッパが新たな震源地ということで状況は変わってきましたね。

コラムニスト・吉田潮さん:
そうですね。もう「人類対ウイルスの戦い」だからどこの国でも同じ状況になるという感じですね。でも明るく対処するのも必要なのかなと。

加藤綾子キャスター:
イタリアならではというものがあるぐらいですからね。風間さんはどう見ますか?

風間晋 解説委員:
今は確かにヨーロッパなんですけど、気になるのはやっぱりアメリカで、エンターテイメントの街のニューヨークがレストランもシアターも全部閉鎖という厳戒態勢ですよね。ここでアメリカがこけちゃうと日本経済がガタガタになりますから、そこが今からどうなるのか、トランプがんばれということですね。

(Live News it!3月16日放送分)