聖火ランナーが著名人で過密状態になればランナー変更も

3月26日からスタートする国内の聖火リレーについて組織委員会は、4月1日までの福島・栃木・群馬の実施分について、体調が悪い人の応援の自粛や、沿道で過度な密集状態を作らないよう呼びかけた。

ランナーが著名人で、過度な密集状態が出来たときは、ランナーを変更するなどの対応を行う方針だ。

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また、福島県の「Jヴィレッジ」で行われる出発式など、関連セレモニーについては、「無観客」で行うとしている。

Jヴィレッジを走る聖火ランナー、中学3年生の大和田朝斗くんは、応援自粛について「仕方がないというふうに思います。人生に1回しかないと思うので、どうせなら観客が一杯いるところで走りたいという気持ちは少しあります」と語った。

IOCは連日にわたり緊急電話会議

一方、新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの競技で代表選考の予選が中止や延期となるなか、フランス・オリンピック委員会の会長は、ロイター通信の取材に『5月になってもこの危機的状況が続けば、東京オリンピックの開催は見通せない』との見解を示している。

こうした中、IOC=国際オリンピック委員会は17日、電話での臨時理事会と、国際競技団体との緊急電話会議を実施。

現状を共有したり、中止や延期になっている代表選考会の対応策を協議したものとみられる。

また大会組織委員会は、アテネで19日行われる聖火の引き継ぎ式に、森会長などが、日本から参加するのを見送ると発表した。

ギリシャ国内での感染拡大を受けての判断だが、聖火は予定通り専用機で、20日に日本に到着するということだ。

世界的な株安連鎖の中でいかに手元資金を集めるか

三田友梨佳キャスター:
東京オリンピック、パラリンピックの開催含めて先の見えない状況は、そのまま景気への懸念となりますよね

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
そうですね。世界的な株安連鎖も起きていますし、そのなかで経済の状況がどうなるのか、環境がどうなるのかというのは非常に心配なところですね。
私含めて、ベンチャー企業や中小企業者の経営者からすると、この状況のなかでいかに手元の資金を集めてくるか、それを使ってどう会社を維持していくのか、さまざまなシミュレーションをしているひとは多いと思いますね。

大きな危機の後には新たなイノベーションが

三田友梨佳キャスター:
生き残りを模索する一方で将来を見据えた経営の舵取りも同時に求められそうですね。

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
たとえばリーマンショックだったり、東日本大震災だったり、大きな危機があったあとは、実は新しいイノベーションだったり、新しい価値を持った事業がうまれるタイミングであったりもするんです。実際に東日本大震災のとき、電話やメールがつながらくなって、そういうときでもつながる新しいインフラを作る、ということでLINEが生まれたりしたので、こういった景気が不透明なタイミングだからこそ今後の社会にどういう価値が必要なのか見極めながら、新しいチャレンジを同時にしていかないといけないのでは、とも思いますね。

三田友梨佳キャスター:
医療面はもちろんですが、それだけではなく例えば在宅勤務やオンライン活性化などで経済を回し続けることも大切なことだと思います。
この局面をどう乗りこえるかで未来へのシフトを加速する面もあるのかもしれません。

(「Live News α」 3月17日放送分)