上下黒のスーツ姿で入廷したスキンヘッドの男。過失運転致死の罪に問われている山田穣被告(57)。

“罪を認めた”初公判

初公判(10月26日取材メモより)
裁判官:
職業は?

山田穣被告:
会社員です

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10月26日、福岡地裁で開かれた初公判で罪状認否を問われた山田被告は、はっきりとした声で罪を認めた。

裁判官:
何か間違っていることはありますか?

山田穣被告:
ございません

起訴状によると山田被告は、2021年5月、福岡市早良区の城西橋の近くで制限速度を30km超える時速80kmで車を運転し、友人と自転車で道路を横断していた中学3年の男子生徒をはねて死亡させたとされている。

事故後の様子(2021年5月)
山田穣被告:
(中学生が)そのまま来たんですよね。出ると思わなかったです、僕は

警察官:
わかりましたんで

事故の直後、自分の運転には問題がなかったかのような説明を警察にしていた山田被告。
逮捕前の直撃取材(2021年5月12日)でも…

記者:
危ない運転をしていたことは?

山田穣被告:
前後、多少ね、空いていたので。のんびりのんびり行ったりしているわけではないので

そして迎えた初公判。検察側は「日頃から激しくクラクションを鳴らすなどの運転をしていた」と指摘。また事故直前の「危険な運転」にも言及した。

検察側(取材メモより):
制限速度を大きく超える速度で運行したうえ、前方を走行する車両に対してクラクションを激しく鳴らすなどし、これらの車を追い越すなどしていた

テレビ西日本が入手した事故現場600メートル手前の防犯カメラには、軽トラックに猛スピードで接近して急停止する山田被告の車が映っていた。

検察が主張するように、山田被告の「危険な運転」は事故が起きる前から何度も目撃されていた。

日ごろから“危険な運転”を繰り返す

福岡市内(2020年8月5日)で…

子ども:
あっ!あの人

おもむろに高級車に乗り込む山田被告。その後、急発進した。

子ども:
危ないね。危ない人だね。速っ!速くね!?ルール違反だね

また2020年8月10日には…

撮影者:
(追い抜く車に)とばし過ぎだよね

被告人質問で、山田被告はスピード違反を繰り返した理由についてこう語った。

弁護人:
事故の原因は

山田穣被告:
根本的にはスピード違反だと思います。車の性能が良くなって、スピードを出したときの感覚が自分の中で心地よかったので、スピードを出すことに慣れてしまっていた

検察:
(普段の)運転で危険だったなと、今 思うことは?

山田穣被告:
スーパーカーで商店街を走ったら、警察官から注意を受けた

日ごろの危険な運転も概ね認めた山田被告。後悔の言葉も口にした。

弁護人:
どう償う?

山田穣被告:
私は生きている。どうしようもない。何度も反省した。仏壇に向かって日々祈りを捧げ続けていきたい

山田被告は自らの危険な運転を認め反省を口にしたが、失われた命はもう二度と戻ってこない。

(テレビ西日本)