国民的アニメ「サザエさん」で2019年まで“フグ田マスオ”を演じていた増岡弘さんが3月21日、直腸がんのため亡くなった。83歳だった。

 
 
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1978年から41年間の長きにわたり二代目“マスオ”を演じ、また「それいけ!アンパンマン」の“ジャムおじさん”の声優を約30年間務めた増岡さんは、2019年8月に高齢を理由に2作品から卒業していた。

 
 

2004年「サザエさん」での録音風景を取材させてもらった際には、あの独特の声で…

増岡弘さん(マスオ役)
サザエ~僕のズボンもこれじゃあ はいていけないよ~

インタビューで増岡さんは…

増岡弘さん:(2004年)
サザエさん一家は日本の家庭を足踏みして先に進ませないで見せてくれているかなって感じがしますね

また独特の声については…

増岡弘さん:(2004年)
「声が変わりませんね」と言われるんですが、きっと声というのは心が出すものだから、心さえ変わらなければ、いつまでも変わらないでできる…声というのは年を取らないという風に思ってますよね

 
 

「サザエさん」の番組スタッフは「マスオさんはいつも穏やかで優しく、ユーモアにあふれた増岡さんの人柄そのものでした。スタッフ一同、マスオさんというかけがえのない家族の一員を大切に描き続けていきたいと思います」とコメントしている。

葬儀は増岡さんの意向により家族葬で執り行い、お別れの会は行わないという。

(Live News it! 3月26日放送より)