ぷかぷかアヒルがムキムキに!
アヒルの人形と言ったら、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。お風呂にプカプカと浮く“アレ”を思い出す人が多いのではないだろうか。
そんなお風呂にプカプカと浮くかわいいアヒルの人形が、驚きの変身を遂げたと話題になっている。
100円ショップで買ってきた「ぷかぷかアヒル」7個を細かく切って針金でつないで全身が動く人形を作りました。
このコメントとともに画像を投稿したのは、小学生の頃から紙製ロボットを作っているという造形師の安居智博(@kami_robo_yasui)さん。
画像をよく見てみると、顔はかわいいアヒルなのだが、身体つきは筋骨隆々の人型に変身している。
アヒル7個を細かく切って分解し、それを針金でつないで作ったということだが、驚きの変身ぶりだ。しかし制作途中の画像を確認すると、確かにアヒルの独特なフォルムをうまく生かし、作り上げていることが分かる。
投稿には「アヒルがスーパーヒーローになった!」「これを7個お風呂に浮かべたい」などというコメントが寄せられ、22万超のいいねが付いている。(2月28日現在)
とても興味深い作品だが、なぜこのような人形を作ろうと思ったのか? 安居さんにお話を伺った。
作った理由は「たまたまアヒルが目に留まった」
ーーなぜアヒルの人形を作ろうと思った?
以前から日用品を使ってロボットを作っていたのですが、今回はたまたま100円ショップで売っていたアヒルに目が留まった、という感じです。
ーー制作時間はどれくらいかかった?
だいたい4日くらいで作りました。
ーーこだわった部分や難しかった部分は?
意識せずにそのまま作ると黄色一色でノッペリとした立体になりそうだったので、各部にポイントを作ってメリハリの効いたプロポーションになるように心がけました。
残り6個の頭はどうなった?
ーー「ぷかぷかアヒル」を7個使わないとできない?
はい。頭の大きさは決まっているので、それに見合った体を作るためには7個必要でした。
ーーアヒルの残り6個の頭は?
頭の丸みも貴重な曲面素材なので、ほぼ全て使い切りました。
ーーアヒルの人形にはモデルがいる?
いません。元のアヒルの造形を生かすように作っていく過程で徐々にあのデザインが出来上がっていきました。
ーー人形作りはいつ頃から始めて、他に同様の人形をどれくらい作ってきた?
日用品で作るロボットは「カミロボ」という工作と同じ構造で作っています。カミロボとは僕が小学生の頃から作り続けている紙工作の事で、厚紙で作ったパーツを針金でつなぐことによって全身が可動する仕組みになっています。関節の針金の留め方は小学3年生の時に考えたオリジナルの構造で、現在も同じ作り方で作っています。
アヒルなど、日用品で作るロボットも同じ針金の留め方で作っているので、カミロボ同様に全身の関節が可動します。「カミロボ」や日用品で作る「紙以外のカミロボ」を合わせると総数600体以上になります。
ーー他に作った人形でお気に入りのものは?
直近の作品ですと、ピコピコハンマーと鬼のお面があります。
100円ショップで偶然目に留まり、「ぷかぷかアヒル」7個を使い作った「アヒル人形」。他の作品も小学生の頃から「カミロボ」を作っているだけあって、素材を活かした格好いい人形に仕上がっている。
身の回りの日用品で人形を作る安居さん。次回はどのような作品を見せてくれるのか楽しみだ。