福岡県中間市の保育園で、5歳の園児が送迎バスの中に置き去りにされ熱中症で死亡した事故。園児に対する体罰や暴言が繰り返されていたことが確認されたとして、保育園側に2度目の改善勧告が行われた。

「子どもから閉じ込められたと聞いた」

2021年7月、通っていた倉掛冬生ちゃん(当時5)が送迎バスの中に9時間も取り残され、熱中症で死亡した中間市の双葉保育園。

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事故の直後、園による説明会が開かれた。

保護者A:
子どもを閉じ込めたりしているのですか? 子どもたちも見たと言っている。今回もわざとバスに閉じ込めたのか?

事故直後に開かれた保護者説明会(2021年7月31日)

前園長:
日常的に閉じ込めて怒ることはしていない

保護者B:
自分の孫も「閉じ込められた」と(言っていた)

前園長:
私も許される行為ではないと思っています

保護者A:
認めないのですか?

保護者たちは、園側を問いただした。

保護者A:
子どもから聞いた保護者の方はどれだけいる?

参加した保護者たち:
はい。はい。はい

保護者B:
これで、ないってことはないんじゃないですか?

園児や職員に対する問題行動はあったのか…食い違う行政と園側の見解

事故後、保護者から「保育士らが園児をたたいたりしていた」との訴えを受け、福岡県と中間市が特別監査を実施。

中間市役所(10月21日)

その結果、園児に対する体罰や「バカ」「あんた嫌い」などの暴言が繰り返され、さらに職員に対してこうした行為を行政側の調査で証言しないように依頼していたことが確認されたとして、10月21日、保育園に対し2度目の改善勧告を行った。

これを受け保育園側は、これまで独自に調査を進めた結果、問題はなかったと主張した。

園側代理人の会見(福岡県弁護士会館 10月21日)

双葉保育園代理人・石渡一史弁護士:
行政はどこをどう認定したのか、過程が全然示されてないので分からないですが、我々の調べた範囲では、そういうものは出てきておりません

双葉保育園代理人・石渡一史弁護士

そして、今後さらに調査を進めるのか問われると…。

双葉保育園代理人・石渡一史弁護士:
いつ、どこで、誰が、誰に対してというのが示されてない。特定ができないんですね。調査ができる形での指摘ではないんです。納得できない

再調査に対しては消極的な姿勢を示した。

一方で、保護者の相談を受け付ける第三者委員会の設置や保育士への研修など、安心して子どもを預けられる体制作りを進めていると述べた。

福岡県と中間市は、11月22日までに園に改善内容を報告するよう求めている。

(テレビ西日本)