廃棄率は0%のフレンチトースト

「オープンから3年で廃棄は0%」。素材にこだわったフレンチトーストに、食品ロスを意識した山陰のスイーツを紹介する。

卵と牛乳でつくる卵液がシミシミ。まあるいフレンチトースト!
こんがりと焼きあがっていく。

島根県松江市にあるフレンチトースト専門店「せるくる」。売っているのはフレンチトースト、ただひとつ。お持ち帰り専用のフレンチトースト専門店だ。

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フレンチトーストに合うようパンも手作り、さらに地元の食材にもこだわっている。

口に入れるとふんわりととろける甘さで非常においしいフレンチトーストだが、もう1つ大きな秘密がある。

焼きたてのフレンチトーストが向かう先は…

せるくる代表 尾添哲也さん:
冷凍庫ですね。短時間で一気に凍結させます

マイナス40度で一気に冷凍!食べたいときに、レンジや湯せんで解凍する。冷凍することでうまみや香り、水分などを閉じ込め、1か月以上焼きたての美味しさを保つことができる。その冷凍販売の効果で!

せるくる代表 尾添哲也さん:
開業して3年目になりますが、これまで1枚のフレンチトーストも廃棄しておりません。廃棄率は0%です

今、世界的にも問題視されている食品ロスを意識していた。フレンチトースト好きが高じてお店を始めた尾添さんご夫妻。フレンチトーストを愛するがゆえにどうしても廃棄したくなかったという。

せるくる代表 尾添哲也さん:
食品ロスは意識してました。余ったものをどんどん廃棄していくようなそんな店にはしたくないという考えがありました

食品ロス削減につながるこの冷凍フレンチトースト。徐々に人気が高まっている。

規格外の地元農産物を使った食品ロスの取り組みも

一方、食品ロスへのこだわりはここにも!

島根県松江市の松江城近くにある観光名所、塩見縄手にあるカフェ「お濠と白鳥」。

島根県産の素材を使った「シマネアイス」だ。

4種類が一皿で楽しめるメニューや食べ歩き用最中まで。安来産のイチゴや津和野産のゆずなど12種類のアイスクリームが楽しめる。

お濠と白鳥オーナー 須山広子さん:
県外の方とか評判はとてもいいです。生産者がはっきりしてて安心して食べていただける

このアイスのどこが食品ロスを意識しているかというと…

松江市郊外で柿農家をしながら加工食品のプロデュースを手掛ける吉岡央さん。

吉岡央さん:
干し柿の規格外品がたくさん出る。それを有効に使いたくて、アイスクリームを思いついてやることにしました

規格外の地元農産物を使っていた。吉岡さんは農家の悩みでもある規格外の農産物を何とか活用できないかとこのアイスを考案。県内の農家から農作物を買い、アイスクリーム店で加工し販売している。

吉岡央さん:
(アイスクリームは)若い人にも食べてもらいやすいというのと、アイスクリームは(適切に温度管理されれれば)賞味期限がなくて、商売上扱いやすいのでアイスクリームにしました

県内産の農産物も無駄なく使え、保存のきくアイスクリームで食品ロスを防ぐ。

このシマネアイスは、松江市の「お濠と白鳥」の他、出雲市の神門通りのいづも屋などで販売している。「食べて食品ロスを防ぐ」甘く幸せな気持ちにもなれそうだ。

(山陰中央テレビ)

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