“桜プロジェクト”発起人が聖火ランナーに

被災した沿岸部を縦断する国道6号線。春になると沿道は桜色に彩られる。

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7年前に始まった「ふくしま浜街道・桜プロジェクト」。国道6号線約163キロを2万本の桜並木で染めあげようと、地域の高校生やボランティアが植樹を続けている。

参加した高校生:
元気な桜、みんなが見に来てくれるように綺麗に育ってほしいなと思って

参加した高校生:
福島って風評被害とかでマイナスなイメージが多いと思うんですけど、こんなにきれいな桜が咲くいいところなんだよ、っていうのを伝えていきたいです

プロジェクトを立ち上げたNPO法人ハッピーロードネットの西本由美子理事長。

これまでにのべ1万人が参加し、1万本以上の桜を植樹してきた。

NPO法人ハッピーロードネット 西本由美子理事長:
この子が植えた桜が子どもたちと大きくなっていくでしょう。桜が震災とか復興の語り部になってくれるんじゃないかなって

その道のりは平坦ではなかった。当初は放射線への不安から高校生が参加する活動に批判的な意見も寄せられた。

NPO法人ハッピーロードネット 西本由美子理事長:
安全を確認して通学路などをやっているので私たちにはなんら問題はなかったんです。全国の私たちを分からない人たちが問題視してた

子どもたちと一緒に聖火ルートの誘致にも取り組んできた西本さん。その活動が認められ、聖火ランナーに選ばれた。

NPO法人ハッピーロードネット 西本由美子理事長:
良いところも悪いところもすべて世界中の人に同時に見てもらいたい。子どもたちみんな背中に背負いながら走ってきたいと思う

津波・原発事故の被災地をつなぐ桜並木。その花にはふるさとを想う多くの人の希望が込められている。

(福島テレビ)

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