裁判長:今読み上げた起訴状の内容に違っている部分はありますか?
熊田さんの夫:違っているところに関しましては、平手打ち一発などの暴行、そういった事実は一切ありません。
裁判長:白金台のマンションに熊田さんと一緒にいたことは間違いないですか?
熊田さんの夫:その日時に、そのマンションにいたことは間違いありません。
裁判長:しかし暴力はない?
熊田さんの夫:一切ない
裁判長:(マンションに)いたことは間違いないが、暴力は振るったことはない?
熊田さんの夫:はい

妻であるタレントの熊田曜子さん(39)に対する、暴行の罪に問われている夫(38)の裁判が、15日、東京地裁で始まった。罪状認否では、上記の通り、起訴内容を否認した夫。当然、弁護人も、無罪を主張している。

熊田曜子さんに対する暴行の罪に問われた夫は、初公判で無罪を主張した
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DVのキッカケはママ友からの”お願いLINE”

起訴状などによると、会社経営者である夫は、21年5月18日午前0時18分ごろ、東京・港区白金台のマンションで、熊田さんの顔を平手で殴るなどしたという。キッカケはママ友からのお願いLINEだった。

ママ友は、幼稚園が休みになったため、子どもを預かって欲しいと、熊田さんにLINEを送ってきた。熊田さんは承諾し、このことを夫に告げた。事件前日の午後8時ごろのことだ。夫は怒って、自宅から出て行ったという。

検察側の冒頭陳述によると、DVのキッカケはママ友からのお願いLINEだった(東京地裁)

酒に酔った夫 熊田曜子さんを殴る 午前3時の逮捕劇

その後、帰宅した夫は酒に酔っていた。寝室から出て行くよう命じられ、熊田さんは子ども部屋に移動した。すると、夫も、子ども部屋に現れ、ママ友の頼みを断るよう迫った。そして体育座りをしていた熊田さんのスネを蹴ったという。

さらに、引き戸を叩いたりしたため、熊田さんは「子どもが起きるからやめて」と訴えた。夫は、それにかまわず、熊田さんの顔を平手で殴り、お尻を蹴ったとのこと。熊田さんは堪らず110番通報。夫は、駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。すでに時計の針は午前3時を指していた。

熊田曜子さんの夫は、駆けつけた高輪警察署の署員に現行犯逮捕された

過去にも酒に酔ってDV 警察沙汰に

110番通報の中でも、「夫婦げんかの類い」の通報は、かなり多い。その度に、”暴力亭主”を逮捕していたのではキリがない。ケガをしていない熊田さんのケースで、なぜ”速攻”逮捕に至ったのか、記者は疑問に思っていた。ところが、その答えは冒頭陳述に盛り込まれていた。

2016年末、熊田さんは、酒に酔った夫に蹴られ、警察に相談していたのだ。その際、夫は逮捕されていない。本件が2回目の警察沙汰だ。警察当局は、DVが取り返しのつかない事態に発展することを、最も恐れる。被害者保護の観点から、加害者を逮捕することは良くある話だ。

2016年、酒に酔った夫が熊田さんを蹴り、警察沙汰になっていたという(東京地裁)

しかし夫が起訴されたのには驚いた。夫が謝罪し、妻が被害届を取り下げ、起訴猶予。そういうパターンは少なくない。略式起訴で罰金刑もあり得る。DV事件を起こしたマクドナルドの元社長は罰金30万円だった。

熊田曜子さんの被害感情は 11月9日直接対決へ

無罪主張だけではなく、熊田さんの被害感情が強かったことで、”起訴”が選択されたのか。芸能活動を再開したボビー・オロゴン氏は、妻のほおを指で突いた暴行の罪に問われ、罰金10万円の有罪判決を言い渡された。ボビー氏の妻の被害感情も、かなり強かった印象だ。

11月9日の第二回公判では、熊田さんも出廷し証言台に立つ予定だ

熊田さんは、犯行時の様子を、こっそりボイスレコーダーで録音していた。殴られた跡の写真も証拠として出されている。形勢不利に見えるが、夫側は、どのように無罪主張を展開するのか。11月9日の第二回公判には、熊田さん本人も出廷し証言台に立つ予定だ。