険しい表情でクラス写真に納まる男子生徒。めざまし8が入手したこの写真は、愛媛県新居浜市で一家3人が刃物で刺され死亡した事件で、ナイフを所持し現行犯逮捕された河野智容疑者(53)の中学時代です。

河野容疑者の同級生:
河野容疑者は昔からキレやすかった。中学校の時に先生を殴ったことがある。最近は落ち着いている。

10月14日、現場近くから押収された軽ワゴン車で、車上生活をしていたとみられることがわかりました。

「殺すつもりでナイフを持っていた。電磁波による攻撃を受けた」

このように一部意味不明な供述もしているという河野容疑者ですが、取材を進めると一方的な“恨みの痕跡”が浮かび上がってきました。

中学時代の河野智容疑者
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仲がよく平穏な一家 会社社長と近隣住民の証言

事件が起きたのは13日の夕方。110番通報があり警察官が駆けつけると、岩田友義さん(80)、妻のアイ子さん(80)、息子の健一さん(51)が血を流して倒れていたといいます。

親子3人には複数の切り傷が…。そして、その現場で血の付いたナイフを手に立っていたのが、河野容疑者でした。

亡くなった友義さんが5年前まで働いていた会社の社長は、その人柄をこう語ります。

友義さんが働いていた会社の社長:
(友義さんは)割と明るい感じの人で、いろんな人にすぐ声をかけて仲良くなるという感じ

――トラブルの心当たりは?

友義さんが働いていた会社の社長:
全くないですね。奥さんは体悪くて、それで、岩田さんが病院に行ったりとかっていうのは聞いてますけど。トラブルになる感じではないと思います。仮にあっても言わないと思います。言うタイプの人ではないので

また、近所の人たちはアイ子さんと息子の健一さんについて、こう話します。

――最近、お会いしたのは?

近隣住民:
1カ月ぐらい前かな。(アイ子さんは)良い人でしたよ、あっさりして。人に恨まれるような人じゃなかったですよ。(健一さんは)一番下だったからお母さんもかわいがってた。「建ちゃん建ちゃん」って言ってね。(健一さんは)おとなしい。そんな、わーわー言ってどこか行くような人じゃない。

――もめるような人柄ではない?

近隣住民:
聞いたことないからびっくりした。ない。おとなしいのに(事件が)何でだろうと思って。

「電磁波」主張していた容疑者 警察に相談も…

穏やかな人柄で、平穏に暮らしていたことが伺える岩田さん一家。しかし、事件発生時の110番通報はこのような内容でした。

「前に来た男がもめている」

「前に来た男」。捜査関係者によると、健一さんと河野容疑者は職場の元同僚で、数年前からトラブルになっていたというのです。2019年7月以降、河野容疑者は複数回、警察にあることを訴えていたことがわかりました。

河野容疑者:
電磁波を当てられる

警察によると、河野容疑者は岩田さんから「電磁波を当てられる」などと訴えていたといいます。一方、岩田さんも警察に「電磁波攻撃をやめろと言われている」などと、河野容疑者について2度にわたり相談していました。

警察は、河野容疑者が訴えたような事実はなかったため、容疑者に口頭で指導などを行ったものの、付近のパトロールなどは行いませんでした。それでも河野容疑者は岩田さんの家に押しかけ、9月も警察が出動する事態になっていたといいます。

警察は「所要の措置を講じたものと考えているが、今後の捜査によって全容を解明していく」とコメントしています。

なぜ親子3人が殺害されるに至ったのか。事件の全容解明が待たれます。

(「めざまし8」10月15日放送より)