内閣府が2020年、日本海溝沿いの地震による巨大津波の浸水想定を示したことを受けて、東日本大震災では被災しなかった岩手県釜石市の中妻町地区で10月14日、初めての避難訓練が行われた。

内閣府が2020年に示した日本海溝沿いの地震による巨大津波の浸水想定では、最悪の場合、釜石市の内陸寄りに位置する中妻町でも浸水するとされている。
訓練は、住民の呼びかけによって初めて実施された。
近くの双葉小学校や釜石中学校の児童生徒なども参加し、避難場所である高台の神社を目指して、坂を歩いて上る。
海から3キロほど離れ、東日本大震災で津波の被害がなかった中妻町では、住民の間で「津波が来る」という意識が低かったということで、こどもや高齢者を避難させる難しさを再認識した様子だった。

中妻地域会議 佐藤力 議長
「裏には大丈夫だろうという意識がある。その意識をなくして(次回は)真剣にこれにプラスアルファするようなことをやっていきたい」

釜石中学校 照井妃奈 さん(1年)
「ここには(津波が)来るとは思っていなかったので正直びっくりした。(高齢者など)いざとなったら中学生が助けてあげることも必要」

今回は急斜面を登るのに苦労した高齢者もいて、住民たちは今後、避難場所などを考えていきたいと話している。