国会では、岸田首相の所信表明演説に対する与野党の代表質問が行われ、14日の衆議院解散を前に、最後の論戦が交わされた。

公明党の山口代表は、観光や飲食業などを支援する「GoToキャンペーン」の再開を求めた。

公明党・山口代表「これまでの教訓を生かした創意工夫を盛り込み、安全・安心の観光産業の復興の原動力として、新たな『GoToキャンペーン』を実施していただきたい」

岸田首相「ワクチン接種証明や検査の活用による安全安心の確保を前提とした仕組みに、抜本的に見直すとともに、週末の混雑回避の工夫や、中小事業者への配慮などについても検討していく」

野党は、新型コロナの検査体制や医療提供体制の確保など、第6波への備えをただした。

立憲民主党・森副代表「コロナ感染症が発生した去年の1月からことし7月までの間、いったい、公的病院のベッドを何床減らしたか。いくら予算を使ったか」

岸田首相「医療提供体制については、病床と医療人材の確保、在宅療養者に対する対策など、対応策の全体像を早急に国民に示すよう指示を出し、今週中にその骨格を示す」

国民民主党・大塚代表代行「第6波が発生した場合、第5波までの対応と比べ、何をどのように改善するつもりか」

岸田首相「第6波への備えも含めて、今週中にその骨格を指示する。同時に、これまでの対応を徹底的に分析し、何が危機管理のボトルネックだったかを検証する」

共産党・小池書記局長「感染の伝播(でんぱ)を断ってコロナを封じ込めるには、『大規模・頻回・無料』の検査体制確立が必要。『いつでも、誰でも、無料で』PCR検査が受けられるようにすべき」

岸田首相「冬に向け、再度の感染拡大に備えて、インフルエンザ流行にともなう需要も勘案しつつ、予約不要の無料検査の拡大や、抗原検査キットの職場や学校等での活用の促進など、検査体制を今後さらに強化していく」

日本維新の会は、財務省の矢野次官が「バラマキ合戦の政策論」などと月刊誌に寄稿した新型コロナの経済政策などについてただした。

日本維新の会・片山共同代表「次期補正予算は30兆円以上必要だとの声もいろいろと出ている。一方、政府高官が、今のこの予算がバラマキ合戦のようだと批判していろいろと問題になっている」

岸田首相「私の経済財政運営の方針は、危機に対する必要な財政支出は、ちゅうちょなく行い、万全を期す。経済あっての財政であり、順番を間違えてはいけない」

岸田首相は14日、衆議院を解散し、与野党は事実上の選挙戦に突入する。