今なお感染拡大が続く新型コロナウイルス。

13日の「直撃LIVEグッディ!」では、新型コロナウイルスに関する疑問を、愛知医科大学病院・感染症科の三鴨廣繁教授と、とうきょうスカイツリー駅前内科の金子俊之院長の2名が徹底解説した。

 

大村正樹フィールドキャスター:
新型コロナウイルスに関する疑問の声を、街から集めてきました。今回は、一部クイズ形式にして、先生方にお答えいただきたいと思います。まず、一番疑問の声が大きかったものがこちらです。

消毒液はどのくらいの時間、抗ウイルス効果がある?

 

大村正樹フィールドキャスター:
消毒液はつけた瞬間だけ効果があるのか、それともつけた後は例えば1時間くらい効果があるものなのか?先生、教えてください。

金子俊之院長:
アルコールはすぐに揮発します。きわめて短い時間で、消毒効果はなくなります。

安藤優子:
消毒液は、その時に手についていたものを落とすということですか。そのあとずっと、「この手は消毒しているからウイルスがつかない」とか、そういうことではないんですね?

三鴨廣繁教授:
そういうことではないです。(消毒液を)つけて乾いたら、その時点から余分なところを触ればいろんな菌やウイルスがつきますね。例えば食事の前とか、必要な時にしていただきたいなと。我々医療従事者は、それぞれの患者さんにいろんな微生物を移してはいけませんから、診察する前に必ずします。

大村正樹フィールドキャスター:
店頭から消えている消毒液ですが、実は短い効果しかないんですね。必要な時に、その都度消毒をするようにしましょう。

服や物に付着したウイルスは、どれくらいの時間残る?

 

三鴨廣繁教授:
大体、今のエビデンスとしては、48時間は余裕で生きているということが確認されています。もっと長く72時間とか生きているかもしれない。長いのだと、7日間生きているという論文もあります。それはいき過ぎかもしれませんが、それくらい強く生きられるウイルスだということはご理解いただきたいと思います。

高橋克実:
先生、インフルエンザはどのくらいなんですか?

三鴨廣繁教授:
インフルエンザは48時間以内だといわれています。

遼河はるひ:
長い時間、残るんですか。最近、エレベーターのボタンを押すだとか、電車の手すりを触る時に手袋をするのが流行りましたよね。でもその手袋を手で触ってしまったら、手にウイルスがつきます。だったら、もう素手で全部触って、その手を絶対に目や口に持って行かないで、必ず洗う。その方がいいんでしょうか?

三鴨廣繁教授:
それが一番大切です。僕もはじめ手袋と言われた時に、どうするんだろうなって実は疑問に思っていたんです。我々医療従事者も手袋はしますが、そのまま捨てるわけです。だけど電車の中でそれを捨てるわけじゃありませんからね。

倉田大誠アナウンサー:
先生、ウイルスが離れやすいとか付きやすいとか繊維や、形状で違いというか特徴ってあるんでしょうか?

金子俊之院長:
(ウイルスが付着した場合)ツルツルしたものの方が、凹凸があるものよりも比較的長く生きているという論文を読んだことがあります。三鴨先生、そういった認識でよろしいですよね?

三鴨廣繁教授:
その通りですね。一般的にツルツルしたところ、表面に光沢があるところは生きやすいと言われています。

家族で同じ湯船につかったら感染する可能性はある?

 

大村正樹フィールドキャスター:
三鴨先生、金子先生、どちらも「感染する可能性は低い」という回答でした。

安藤優子:
お湯にウイルスが入り込んだら、生きていられるんですか?

金子俊之院長:
お風呂の中は湿度も非常に高く保たれていますし、湯船やお風呂場で感染する可能性は極めて低いんじゃないかと思います。

三鴨廣繁教授:
可能性は低いが、ゼロではないということだと思います。実際にホテルなんかでは、大浴場を禁止にしているところもありますよね。

安藤優子:
私は、むしろタオルの使いまわしとか、そちらの方が危ないんじゃないかと思うんですが…

三鴨廣繁教授:
それは絶対ダメです。この時期はタオルは別のものを使っていただく。手洗い場ではできればペーパータオルを使っていただくのがいいと思います。

安藤優子:
湯船の中は大丈夫かもしれませんが、大浴場などは、脱衣所とかそちらの方がリスクがありますか?

三鴨廣繁教授:
そちらの方がリスクは高いですが、公衆浴場の脱衣所は、今の時期だけでなく以前からきちっと環境整備、消毒がされていますから。比較的安全に利用していただけると思います。

大村正樹フィールドキャスター:
続いて、女性の方から多かった質問です。

洗濯物は外に干したらウイルスが付着する?

 

金子俊之院長:
ウイルスが付着する可能性は低いです。例えばくしゃみをして直接吹きかけるとかであればもちろん付着する可能性はありますが、一般的に飛沫は長くても5mと言われていますので。外に干していただいても何の問題もございません。むしろしっかりと換気がされた外で天日干しいただいた方がいいんではないかと思います。

安藤優子:
三鴨先生、市中感染という言葉があるじゃないですか。市中感染って、街の中に出れば空気で感染してしまうのかなってイメージしちゃう人もいらっしゃると思うんです。それが、こういった質問につながっていると思うんですが。

三鴨廣繁教授:
このウイルスは飛沫感染と接触感染だと言われていますが、飛沫は空気中をフワフワ飛んでいくようなものではありません。私がこうやって話していても、2m以内で落ちてしまいます。ですから、空中を舞っているということはほとんど考えにくいんです。接触感染は触らなければ大丈夫ですから。洗濯物を外の人が触ることはあんまりないですよね。ですからそういう意味で、洗濯物は大丈夫です。子供たちが公園で遊ぶのは大丈夫かという質問と同じで、遊ぶのは大丈夫なんです。ただ遊具を触るから、手洗いをしっかりしなければいけないと。

安藤優子:
なるほど。市中感染=ただ歩いているだけで感染してしまう、ということではないんですね。

免疫力を高める食べ物は何?

 

A.発酵食品(ヨーグルトや味噌など)
B.キノコ類
C.海藻類

大村正樹フィールドキャスター:
三鴨先生も金子先生も「ABC全て」という回答でした。

金子俊之院長:
「これがコロナウイルスに効く」とかあると思うんですけど、今の段階で確固たるエビデンスがあるものは、まだないんです。とにかく大事なのはどれを食べてほしいとかではなく、三食バランスよくしっかり食べていただいて、しっかり休息・睡眠をとっていただいて生、活のリズムを整えていただく。生活の質を向上することが大事ですので、何でもバランスよく召し上がっていただければと思います。

安藤優子:
いま納豆の売り場に行くとわりと品薄だったりするので、Aかと思いました。

三鴨廣繁教授:
金子先生がおっしゃった通り、バランスの良い食事と、十分に睡眠をとることが大事ですよ。

普通の風邪との見分け方は?

 

金子俊之院長:
明確に「こういった症状があれば新型コロナウイルスの感染が疑わしい」ということはありません。比較的に、一般的な風邪と比べて重症化しやすい、呼吸器症状が目立ちやすい、発熱が発生しやすいという傾向はあるようですが、明確な見分け方はないという認識です。

三鴨廣繁教授:
日本政府が発表された受診の目安がありますよね。「健康な人は4日間37.5℃が続いたら…」となっています。そこから分かるように、普通の風邪は大体3日以内で収まるでしょうと。インフルエンザでも3日程度でだいぶ収束してきます。ですから、新型コロナウイルスの特徴を唯一言えば、少し熱が長く続くかなと、それは言えるかもしれません。熱が長く続いているのであれば、疑って相談センターに電話するように、となっているんです。だけど症状だけからは、見分けはつかないでしょう。

安藤優子:
今、一番心配されているのは高齢の方の罹患だと思います。ちょっと具合悪いなと思っても家の中に4日間いろと言われると、他者へ移す、つまり家庭内感染が拡大する恐れがあると思うんです。三鴨先生はそういうやり方についてどう思われますか?

三鴨廣繁教授:
これはですね、できるだけ重症の方を病院で診察していく、あるいは入院していただくという方向性を持って医療体制が組まれています。今の中ではこういう体制しか、仕方ないかなと思います。ただ、例えば実際に4日間も熱が出たら我慢できません。その時に、例えば金子先生のクリニックに相談していただくことは、決して否定はしていないんです。僕が新型コロナの患者に接して熱が出た場合は受診してはいけませんが、そうでなく「ふつうの風邪かな?」と思った時に受診することは誰も否定していないので、そのあたり間違いのないようにしていただきたいと思います。

(「直撃LIVE グッディ!」3月13日放送分より)