赤い郵便ポストに手を入れてレターパックを盗んだ男

赤い郵便ポストの投函口の大きさは、一般的に縦4センチ・横29センチ。そこに手が入るだろうか?成人男性だと手首まで突っ込むことは困難なはず。ところがポストの中から郵便物を盗む”悪事”を繰り返していたとみられる男が逮捕された。

現場の郵便ポスト。右側がレターパックを入れる投函口(11日 川崎市)
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無職の佐野拓司容疑者(71)は、21年6月、川崎市川崎区で、郵便ポストの中に手を入れて、他人が投函したレターパック2通を盗んだとされる。さらに、それらのレターパックを正当な理由なく開封していたとのこと。逮捕容疑は窃盗と郵便法違反だ。

中身をブラジャーに入れ替え再投函 「5年前から100件やった」

佐野容疑者は、レターパックを開けて、中身をブラジャーやチラシに入れ替え、再び投函していた。レターパックを受け取った人が不審に思い、神奈川県警川崎署に相談し、事件が発覚。投函された郵便ポスト周辺の防犯カメラの映像から佐野容疑者が浮上した。

送検される佐野拓司容疑者(71)(13日午前 川崎署)

動機はイタズラか。調べに対して「バカなことをしたかった」と話している佐野容疑者。「5年ほど前から100件やった」とも供述している。川崎署には、同じようなイタズラ被害の相談が9件寄せられている。

佐野容疑者はレターパックの中身をブラジャーなどに入れ替え再投函していた(11日 川崎署)

佐野容疑者は、郵便ポストの中で、下まで落ちずに、途中で引っかかった状態になっているレターパックを狙っていた。とは言え、投函口から、ある程度、手を奥まで突っ込まねばなるまい。そんなことが可能なのか・・・。

レターパックの”詰め込みすぎ”で引っかかったか

「レターパックが、かなり厚かったのではないか」日本郵便の担当者はそう指摘する。ギリギリの厚さで投函されたものが、何らかの形で、途中で引っかかることは”あり得なくはない”とのこと。なおポストの中から郵便物が盗まれる被害は、非常に希だが、数件起きているという。

佐野容疑者が抜き取っていたレターパック(11日 川崎署)

例えば、過去には、駅前や繁華街などで、あまりに多くの郵便物が投函された結果、ポストからあふれ、それが盗まれたケースがあったとのこと。あまり見ない光景だが、そんな場所では、回収の頻度を増やしたり、郵便ポストを追加設置して対応しているそうだ。

日本郵便が注意喚起「確実に差し込んで投函を」

今回、盗難被害に遭ったポストは郵便局の前に設置されている。郵便物があふれていたとは考えにくい。やはりレターパックの”厚み”に問題があったのか。事件を受けて日本郵便の担当者は「確実に、ポストに、しっかり差し込んで投函して欲しい」と注意を促した。

郵便局前に設置されている郵便ポストが窃盗被害に遭った(11日 川崎市)

最後に気になっていたことを、追加で聞いてみた。ポストから郵便物が盗まれたら誰の責任なのか。担当者によると「ポストに投函するものは、基本的に安価な値段で届けるため、責任の所在は日本郵便にはない。普通郵便、レターパックに補償はない」とのこと。皆さん、ご注意を。