子どもたちにとって安全であるはずの学校の教室で事件は起きた。女子児童は放課後の教室に閉じ込められ、教師の男にわいせつな行為をされたのだ。

「アニメのキャラクターのスタンプをあげるよ」

逮捕された小学校教師の高橋慶行容疑者(29)は、去年、勤務していた都内の小学校で、「アニメキャラクターのスタンプが欲しい」と話した教え子の女の子(10代)に対し、「放課後来ればあげるよ。放課後おいで」と告げたという。

逮捕された小学校教師・高橋慶行容疑者(29)
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その言葉通り、女の子が、放課後に現れると、高橋容疑者は教室の内鍵を閉めた。そして胸を触るなどのわいせつな行為に及び、その様子を撮影したという。さらに高橋容疑者は犯行後、「このことは誰にも話さないでね」と口止めまでしたとされる。

「謝りたいので来てくれ」

事件からおよそ半年後の21年5月ごろ、高橋容疑者は女の子の自宅近くに現れた。そして「きょうの夕方、謝りたいので来てくれ」と再び女の子を呼び出したという。恐怖を感じた女の子が友人に打ち明け、この友人が小学校に相談。

小学校では、待ち合わせ場所に別の教員を向かわせた。そこで事情を聞くと、高橋容疑者は、女の子にわいせつな行為をしたことを認めたという。

「性的欲求を抑えられなかった」

警視庁の調べに対して高橋容疑者は「性的欲求を抑えられなかった」と供述している

調べに対し高橋容疑者は「教室内に誰も入れないよう鍵をしめた。性的欲求を抑えられなかった」と容疑を認めている。この学校では、他にも複数の女の子が、高橋容疑者から被害を受けたと訴えているという。警視庁は余罪を追及する方針だ。

わいせつ教師の事件 後を絶たず

文科省によると、2019年度、わいせつ行為やセクハラで処分された公立学校などの教職員は273人と過去2番目に多かった。それでも専門家は「氷山の一角」と指摘する。上谷さくら弁護士は取材に対して「信頼関係を利用した行為はとても多い。学校は教室がたくさんあるから死角になりやすい」と警鐘を鳴らす。

専門家は「学校は教室が多いため、死角になりやすい」と指摘する

今回の事件で、被害者の女の子は、教師にわいせつな行為をされたことを、およそ半年間、誰にも打ち明けられずにいた。事件が明るみになり、他の女の子も声をあげることができた。しかし、もし事件が発覚していなかったら、高橋容疑者は今も教壇に立っていたに違いない。

信頼していた教師にわいせつな行為を受けた児童が、被害を訴え出るのは容易ではない。事件を起こした教員が二度と職場に戻れないようにすることが重要だろう。

(フジテレビ社会部・警視庁担当 林英美)