新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために始まった小中高校の臨時休校が間もなく終わり、続けて「春休み」がスタートする。
春休みの日程は地域によってまちまちで、その後4月から新学年が始まるわけだが、こんなに長く休んでいいのかなど、不安や疑問を抱く人もいるのではないだろうか?

・勉強の遅れはどうすればいいのか?
・進学が不利にならないのか?
・春休みを子どもはどう過ごせばいいのか?
・部活は?修学旅行は?テストは?


今年、異例の事態となる学校の春休みに、文科省は新たな見解をまとめて発表した。



17日、文科省は教育委員会や学校向けのQ&Aを更新。
このQ&Aは、政府が全国的な臨時休校を要請した翌日の2月28日に公開されたもので、以前の更新で「休校中の子どもも公園で遊んでいい」という見解が盛り込まれたことは、編集部でもお伝えした。
(参考記事:「休校中の子どもも公園で遊んでいい」文科省が新型コロナ対策の見解を更新…その理由を聞いた

そしてこの度、春季休業期間に関する項目を新たに盛り込んだ最新版を公開
新設された9つのQ&Aの要旨をまとめた。

春休み中の授業や補習は可能

――臨時休校による勉強の遅れはどうすればいいのか?

学習の遅れに対する学校の取り組みについての設問では、文科省はすでに学習の著しい遅れが生じないよう措置を講じており、春休み中も引き続き家庭学習などを適切に行ってほしいと考えている。
また春休み中でも授業や補習を行うことも可能で、学習支援の例として「子供の学び応援サイト」の活用を挙げている。

「子供の学び応援サイト」とは、文科省公式サイト内に設けられた臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト。



――学年末テストが中止・延期されたことで進学などが不利になることはない?

学年末テストが中止・延期された場合でも、学校の評価はテストだけでなく日々の学習状況も含めて総合的に判断するため適切に行えると考えている。

――4月の「全国学力テスト」はどうなる?

予定していた「令和2年度全国学力・学習状況調査」4月16日の実施は学校現場への影響を考慮し取りやめる。その後の対応については今後決めていくが、学校現場に対し、あらかじめ十分な時間的余裕をもって決定・公表する予定。

――春休み中、先生たちの仕事は?

公立学校の教職員は、基本的に勤務。感染予防対策は各地方公共団体の条例等にのっとり服務について適切な取扱いを行い、在宅勤務や時差出勤を推進する。

春休み中の部活動は引き続き“自粛”

――春休み中に校庭や体育館を開放して、児童・生徒に運動させていい?

休校時に引き続き、子どもの健康保持の観点から、学校の校庭や体育館、公共スポーツ施設の開放を設置者や学校等において検討するなど、子どもの運動する機会を確保してほしいと考える。

この場合、一か所に人が密集しないよう配慮し、体育館の場合はこまめな喚起や消毒液の使用など、感染拡大防止のための防護措置等を講じてほしい。

――春休み中の部活動は?

専門家会議で依然警戒を緩めることはできないとの見解が示されたため、休校時と同様に自粛をお願いしたい。

――修学旅行はどうすべき?

感染防止対策を最優先としていただきたいと考えているが、修学旅行の教育的意義や児童生徒の心情等にも配慮いただき、当面の措置として取り止める場合でも、中止ではなく延期にしたり、既に中止を決めた場合でも、新型コロナウイルスの終息後に、改めて実施することを検討してほしい。


ーー春休み中に登校日を設定したり、学校で補習を行ったりしてもいい?

春休み中に、健康観察や学習状況の確認、補習等の実施のために登校日を設定することについては、各学校で判断していただいて構わない。

その上で、登校日を実施する場合には、例えば、児童生徒を分散させて登校させ、人が密集しない環境を確保する等、感染拡大防止のための防護措置等を講じていただくようお願いしたい。


――春休み中の過ごし方について、子どもたちにどう指導すればいい?

専門家会議の見解では依然として警戒を緩めることはできないとしているため、春休み中は、引き続き以下の点に留意するよう子どもに指導してほしい。

・咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策を徹底すること。
・風邪症状がある場合には外出を控え、やむを得ず外出する場合には、マスクを着用すること。
・集団感染の共通点は、特に、「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」であるため、換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避けること。



これまで通り感染拡大防止のための防護措置はしっかりしつつ、運動のための校庭や体育館の開放、そして学習状況の確認などのための補習を行っても構わないとしている。
子どもたちにとっても異例の春休みとなってしまったが、なんとか有意義な日々を過ごしてもらいたい。
(文科省のQ&Aはこちら

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