林道で見つかった女性の遺体 逮捕された男は隣人だった

容疑者として逮捕されたのは、塀をはさんで隣に住む男だった。山梨県笛吹市の林道で、地域相談員の古屋美紀さん(54)の遺体が見つかった事件で、会社員の山口正司容疑者(55)が逮捕された。隣人である古屋さんを、車に乗せて林道まで連れ去り、監禁した疑いだ。

逮捕監禁容疑で逮捕された山口正司容疑者(55)(6日 笛吹署)
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古屋さんは、9月29日、職場を出た後、行方不明になり、その日の夜に、家族が行方不明者届を出した。古屋さんの遺体が見つかったのは、3日後の10月2日。現場は自宅から10キロ以上離れている。車通りも街灯もなく、住宅地からは遠い。

遺体は林道脇の草陰に、隠されるように遺棄されていた。全身に擦り傷があり、暴行を受けたような跡があったことから、山梨県警は、5日昼に死体遺棄事件として捜査本部を設置。

しかし、この時点で、山口容疑者は重要参考人として事情を聴かれていて、その日の夜遅く、逮捕監禁容疑で逮捕された。遺体発見から3日のスピード逮捕だった。

古屋美紀さん(54)の遺体が見つかった林道(山梨・笛吹市)

トラブルとは無縁の被害女性に何が・・・

周辺住民に話を聞くと、古屋さんの印象は一様に「温厚な方。事件に巻き込まれるような方ではない。」というもの。山口容疑者とのトラブルも思い当たる節が全くないという。

福祉の分野で働いていた古屋さん。以前の勤務先で書いていた文集には、仕事に対する思いが綴られていた。
「誰でも安心して生活できる場所があるのは幸せなことだと思います。その幸せがいつまでも続けられるよう一緒に考えていけたらと思っています。」

古屋さんが書いた文集には、仕事への思いが綴られていた

その言葉の通り、古屋さんは社会福祉士と介護福祉士の資格を持っていたが、それに加えて最近は認定心理士の資格を得るために勉強するなど、仕事に対する飽くなき向上心を持っていた。勤務先では誰からも慕われる存在だったという。

古屋さんの同僚らはショックが隠せない様子だった

勤務先の上司:
福祉の分野で働く理想的な人でした。人を包み込むような傾聴の姿勢が素晴らしかった。亡くなった日の勤務状況も普段と全く変わりないし、仕事以外のプライベートな話もした。なんであんないい人が。ショックですし、信じられない。

帰宅直後に連れ去ったか 息がある状態で置き去りか

古屋さんが行方不明になった当日の夜、自宅には、古屋さんが通勤で使った車が止められていた。庭には古屋さんのバッグが放置されていたが、家の中に入った形跡はなかったという。古屋さんは、帰宅直後、家の中に入る間もなく、車で連れ去られたのか・・・。

山口容疑者と古屋さんは隣人同士。2人の間に何があったのか(山梨・笛吹市)

調べに対して山口容疑者は容疑を認め、「林道に車で着いた時、まだ古屋さんは生きていた」と供述。古屋さんに暴行を加えたことについても関与をほのめかしているという。まだ息がある古屋さんを現場に置き去りにしたのか。動機は何なのか。県警が事件の経緯を調べている。

(フジテレビ社会部・警視庁担当 石竹爽馬)