島根特産“エゴマ”と“カモ”がコラボ

「鴨南蛮そば」など、島根県では比較的なじみ深いカモの肉だが、まだあまり知られていない事実もある。実は今、地域の特性を生かしたカモの飼育をして、全国へ島根のカモ肉を売り出そうという試みが始まっている。

新たな産業につながるか、島根のカモ肉を取材した。
 

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今、島根特産のエゴマとカモがコラボし、新たな魅力が。島根カモ肉の全国展開とは。
 

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毎年、宍道湖に飛来するカモたち。昭和初期まで島根県東部では、冬のごちそうとして身近な食材だった。
 

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当時は、「宍道湖七珍(しっちん)」に入れるようと議論されたこともあったほど。
その後、規制により、宍道湖のカモを自由に狩猟できなくなり、カモ肉文化も衰退した。

雲南市のお取り寄せカモ料理専門店「カナール」の高木健治さんは各地から仕入れたカモ肉を加工し、全国に販売している。島根のカモを全国に売り込もうと、そのプロデュースにも取り組んでいる。

カナール・高木健治代表:
宍道湖の周りというのは、もともとカモを「ごちそう」として食べていた。それを復活させたい
 

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この道27年の高木さんが注目するのが、「えごま鴨」という。

カナール・高木健治代表:
エゴマのカモ。エゴマを食べさせたカモですね

エゴマ油の「かす」をカモのエサに活用

「えごま鴨」を探して、島根県川本町に向かった。

カモを飼育している市原ファームの市原利成さん。
 

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市原さんが手塩にかけ育てるのが、「えごま鴨」約300羽。フランス原産のカモに、エゴマの搾りかすと山野草をブレンドした特製のエサを与えている。
 

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そんな「エゴマ」、実は川本町の特産。町おこしにつなげようと、約10年前から多く生産されている。

油を搾ったあとの「かす」の有効活用を模索する中、カモ料理を扱う高木さんへの相談で出てきたのが、「エサ」としての活用だった。
 

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市原ファーム・市原利成さん:
飼料も配合をいろいろ考えないといけなかったですし、品種もどうするか、都会の人がどういうものがほしいか相談しながらきている

一緒に研究を進める中、エゴマを与えるとカモが病気になりにくく元気に育った上、肉に臭みがなく、上質な脂が含まれることがわかった。
 

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中性脂肪を減少させるなど、健康効果が期待されているエゴマの「α-リノレン酸」が影響しているとみられている。

川本町の「おとぎ館」で提供される「えごま鴨」のおすすめメニューは、油のうま味が濃厚で食べ応えがあり、油がさらさらしていて食べやすい。
 

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おとぎ館・堂本幸志郎さん:
普通のお肉と比べると、脂身がすごくおいしくて、どんどん食べられるし、胸焼けもしない。お客様から大好評です

島根にカモ肉文化を…生産者たちの挑戦続く

市原ファームは、県内をはじめ広島などに年間約2000羽を出荷。2~3年後にはさらに1000羽を増やして、全国に販路を広げたいと意気込む。
 

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市原ファーム・市原利成さん:
本当においしいものを食べて良かったなと帰ってもらえる、そういうものを目指したい

カナール・高木健治代表:
いくらいいものを作っても、売る場所がないと、生産者さんももうからないし、続けていけないので、(販路開拓を)それを一番考えている

島根のカモ肉文化の復活を!! 生産者たちの挑戦が続く。
 

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(山陰中央テレビ)

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