自粛要請されたライブハウス側は困惑
新型コロナウイルスの感染者が急激に増えている東京では、K-1と同様、ライブハウスも東京都から自粛を要請された。
小池百合子都知事:
ライブハウスなどについて自粛をお願いする要請、個別に行って参りたいと考えております。
小池知事の会見後に複数のライブハウスに話を聞くと…
都内のライブハウススタッフA:
主催者と話し合いながら開催について決めていきたい。
都内のライブハウススタッフB:
自粛期間中は、何かしらの補償をしてもらいたい。
今後を心配する意見が相次ぐ一方で、あるライブハウスは…
都内のライブハウススタッフC:
自粛させるならもっと早く明確にすべきだったと思う。今まであいまいにしていたことがおかしいと思う。
3月25日、めざましテレビが、今も首都圏で営業している10軒のライブハウスを取材すると、「来場者の名簿を作るようにした」「空気清浄機を増やした」などの対策を強化したところもあるという。
ライブハウス客「危機感感じていない…」
その一方で、客側からは…
ライブハウス客3人組:
密室ですけど、そこまで危機感は感じて…感じるべきなのかもしれないけど、感じてないですね。
ーー感染怖いなっていうのは、ある?
ライブハウス客3人組:
それはもちろんあります。それを乗り越えても行きたい価値があると思いました。
3連休以降街に人が戻り始めた
3月20日からの3連休以降、「コロナ慣れ」という言葉も出るほど、街には多くの人がいた。
映像で比較すると、1ヶ月前の2月26日お昼時の新橋駅前は、人気もなくガラガラだったが、3月25日は外出する人の数が増えていた。
2月はランチ客が減って売り上げが40パーセントほど落ちたと話していた中華料理店は…
四季ぼう坊 郭文玉さん:
最近は売り上げが少し戻った気がする。20~30パーセント戻った。
さらに、若者の街東京・原宿に向かうと、若い人で賑わっていた。
全国で一斉休校が始まった翌日の3月3日の竹下通りの様子と映像で比べてみると、3月25日は、人出が少し戻ったようだ。
サンキューマート原宿竹下通り店 竹田郁美店長:
3月の前半に比べてちょっとずつではありますけど、混み合ってるかなと思います。
原宿にきた2人組:
アルコール除菌を持ち歩いている。友達も出かけてるからいいかなって。
人出が戻り始めたのは、先週末からの3連休ごろからだという。
原宿と同じく、祝日ともなれば、若者でごった返していた新大久保。
リポーター:
大通り沿いの道ですが、かなり混雑しています。
3月3日の火曜日の映像では、人の姿はまばらだったが、3月25日は、大勢の若者でにぎわっていた。新型コロナウイルスの感染拡大以降、客足が遠ざかっていたものの最近は、人が戻りつつあるという。
新大久保に来た3人組:
サムギョプサルを食べに来ました。めっちゃアルコール消毒とかするようにしています。年齢的に若いから何とかできるかなって思っちゃっているところはあると思います。
専門家「屋外とはいえ感染リスクが高い」
こうした今の街の様子を感染症の専門家に見てもらうと…
東邦大学感染制御学研究室小林寅詰教授:
若者が多くて、列をなしていて密度もかなり高いですよね。屋外とはいえというところでですね、道が狭い中で密集して、人も行き帰りをしていると。これは感染リスクも上がってくるのではないかと思います。
(「めざましテレビ」3月26日放送分より)