鶏卵事業をめぐる汚職事件で、吉川貴盛・元農水相(70)に、現金500万円のワイロを渡したとして、贈賄の罪に問われている、大手鶏卵会社「アキタフーズ」前代表・秋田善祺被告(87)に対して、東京地裁は、懲役1年8カ月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。

贈賄の罪に問われている大手鶏卵会社「アキタフーズ」前代表・秋田善祺被告(87)
この記事の画像(3枚)

冒頭陳述・論告などによると、秋田被告は、2018年から19年にかけて、農水省の大臣室などで、3回に渡って、合わせて500万円のワイロを、吉川元農水相に渡したとされる。当時、国際機関では、家畜の飼育方法をめぐり、日本にとって厳しい基準案が検討されていた。

吉川元農水相は、自らの裁判で、無罪を主張している

ワイロは、この基準案に反対するよう、農水省内の意見を取りまとめたことなどへの謝礼だったとされる。秋田被告は起訴内容を認め、弁護側は「業界全体の利益のためだった」などと主張。検察側は「特定業種の利益を不正に実現しようとした」として懲役1年8カ月を求刑していた。

一方、収賄の罪に問われている吉川元農水相は、8月の初公判で、「政治献金と受け止めていた」とワイロ性を否定し、無罪を主張。現在も審理が続けられている。