遠隔操作で客に対応 “ロボット”使った新サービス
AI搭載のロボットを主役とした日本初の新サービスが、住宅展示場で開始する。
新型コロナウイルスの感染予防のため、入り口でアルコール消毒やマスクの着用を促しているのは、住宅メーカーのアキュラホームが運営する住宅展示場。
4月から住宅展示場のスタッフと来場客同士の接触を減らすため、新サービスを導入するという。
「ミライモデル」と名付けられた展示場にあったのは…営業マンの顔が映し出されたロボット。
別の展示場にいる営業担当がスマートフォンを使い、ロボットを遠隔操作することで、無人の住宅展示場を案内してくれるというサービスだ。
ロボット:
足元お気をつけてください。ロボットが通りながら、ご説明しながら進めさせていただきます。
客:
このスペースは何ですか?
ロボット:
あっ、よくぞ聞いていただきました、ありがとうございます。
あらかじめ住宅内のマップを学習させているため、狭い道でも障害物にぶつかることなく移動することができるこのロボット。
搭載されたモニターの角度も遠隔での調節が可能なため、客の視線に合わせて“首を振る”こともでき、客が気になった箇所を営業マンも画面越しに確認しながら対応できるという。
感染症対策と人件費の削減に期待大
アキュラホーム・宮沢俊哉社長:
今、コロナウイルスの問題があったり、3月に入りまして(去年と比べ)3割から4割来場者が減っているわけです。このままいけば売り上げ自体も減ってしまうんじゃないかという危機感がありまして、本来これは秋に発表するか来年にしようかと思っていたんですけれども、急遽今年に入ってから急ピッチに開発を早めてきた。そしてさらに5Gがあったものですから、この時期はいいんじゃないかといって急いだんですね。
AI搭載のロボットが住宅を案内する日本初のサービス。
今後の展望については…
アキュラホーム・宮沢俊哉社長:
(営業担当を)一日中常駐させるということは人件費も高い。(ロボットを使うことで)リモートワークで在宅勤務として対応ができたり、一人の営業担当が5ヵ所とか10ヵ所持てるような時代になる。
人件費削減にも一役買う、住宅展示場の未来の形。アキュラホームは今後130ヵ所ある展示場にもこのロボットの導入を進めていきたい考えだという。
三田友梨佳キャスター:
ロボットが案内ということですが、どう思われますか。
コメンテーター・端羽英子氏:
コロナウイルスの問題が起こる前から生産性改善に向けたデジタル化というのは日本の中で必ず取り組まなければいけない課題だったわけですから、こういった危機をチャンスに縮こまってばかりではなくて、こういった取り組みを参考にしたいと思います。
三田友梨佳キャスター:
感染症対策はもちろんですが、人手不足に対しても効果が期待されます。
(「Live News α」3月26日放送分)