新たな感染者も…「不要不急の外出控えて」

新型コロナウイルスの感染拡大が続く国内。27日には東京都で新たに40人の感染が確認されている。

そんな中、呼びかけられているのが「不要不急の外出の自粛」

 

小池都知事は会見で「週末における不要不急の外出は控えていただく。ただし、スーパーとか薬局、食料品や医薬品などを買いに行くこと、通院。これは制限するものではない」と発言したが、一体どんな行動が「不要不急」に該当するのか、疑問の声も多く上がっている。

加藤綾子キャスター:
潮さん、「不要不急」って何ですか。

コラムニスト・吉田潮さん:
文字通り「重要でなくて急ぎでない」ということだと思っているんですけど、でも何が重要かって人それぞれじゃないですか。上から言われて決めるものでもないな、それぞれの物差し、と思っているんですけど。

東工大リベラルアーツ研究教育院長・上田紀行氏:
難しいのは、僕たちの心にとっては不要不急のものなんてひとつもないんですよ。卒業式の後でみんなで飲みに行くことも「要」だし「急」じゃないですか、その日その時しかできないから。生命維持をやっていればいいので、それ以上の心が出てきたらそれは不要不急だって言われちゃうと、自分の心が殺されちゃうような感じになっちゃうんですよね。あと、ひとりひとりが違うから「あいつ不要不急のことをやっているじゃない」「お前こそどうなんだよ」って言い合いになっちゃう。

どこまでがOK? 「不要不急」の線引きは

明確な線引きがない「不要不急」。
街の声は…

 

40代女性:
(子どもの)塾が始まったので、もうお金も払っているので行かざるを得ない。

50代女性:
84歳になる母が一人で暮らしてるんですよ。いろんな食材を届けてあげたいんですけど…

50代女性:
冠婚葬祭とかの、日時をずらせないものは「不要不急」に入るのかな。

60代女性:
子どもがアトピーとかでかゆかったりして、絶対病院に連れて行きたいんですけど、それっていけないのかしら。

 

感染症に詳しいナビタスクリニック新宿の濵木珠恵院長によると、

・子どもの塾…×(不要不急)
・高齢の母に食材を届ける…○(必要)


一方で、

・冠婚葬祭
・子どもを病院に連れて行く


この2点については、限定的に必要とみなす「△」という回答になった。


濵木珠恵院長:
子どもの塾は「今必要なのか」っていう話ですよね。基本的に人に会うことによって感染してしまう可能性があるので、それを今やらなきゃいけないのかというふうになると、少なくとも「この週末必要ですか」という話ですよね。(お金をすでに払ってしまっていても)感染したらアウトですよね。

コラムニスト・吉田潮さん:
冠婚葬祭って私の中では全然重要じゃないんですけど…

濵木珠恵院長:
私も基本的には冠婚葬祭全部がOKとは思っていないんです。今お祝いしたいんだけれども、そのお祝いごとをちょっと悲しいことの始まりにしても意味がないので、お祝いごとは申し訳ないけど控えましょう。ただ、ご葬儀についてはやっぱりご家族にとって送り出したいと思いますので、家族葬みたいな感じでごくごく内輪に限定してっていうのはアリなのかなと個人的には考えています。

 

加藤綾子キャスター:
「子どもを病院に連れて行きたい」というのが「△」というのは…

濵木珠恵院長:
どの病気で行くかによります。熱が出て具合が悪いのだったらすぐにでも行ってもらいたいです。アトピーの話でしたが、もしかかりつけの先生がいらっしゃるのであれば電話診療であったりオンライン診療というものを使って処方箋を送ってもらったり、お薬を調剤薬局から送ってもらうこともできますので。

加藤綾子キャスター:
一方で「必要」となるのは「高齢の母に食材を届けたい」。

濵木珠恵院長:
これも、やり方と「今なのか」というところは一度見直しが必要だと思います。例えばご自分の車で行くのであれば他の人に会う機会がないので問題ないと思うんです。ただ電車に乗って、お孫さんも一緒に連れて、という形になるとまた少し条件が違いますので、それが本当に今週末やらなければいけないことなのかというのは考えてみる必要はあります。

生活に直結…今後の方針は

さらに、気になるのが「仕事」による外出の是非。

コラムニスト・吉田潮さん:
私はフリーランスなので、(外に)出る・出ないというのがお金に直結するんですよね。これは不要不急?

濵木珠恵院長:
お仕事ですよね。どれぐらいの方々に会うような場所に行くのか、結婚式のように多くの人が集まる場所に行くのか、ある程度人がわかって限られた場所に行くのかというところにもよると思います。仕事のスタイルによっても、人が集まらなければいけない状況なのか、個別に家で対応ができるのかで違うと思うんですね。小池さんの発言だとイメージがいろいろありすぎて、具体的に「この行動がリスクがあるからやめてください」とか、あるいはその場合に社会保障的にどんなものをつけますっていうのが本当はあったほうがいいんだと思うんですよ。医学的に見ると、とにかく人が集まるとか行き来するという行動がリスクになるので、それをなるべく避けてほしいということになります。

フジテレビ・風間晋解説委員:
行政は法令に明記されていないことに関しては何かあったときの責任を取りたくないんですよ。場合によっては保証とかあるいは訴訟のリスクも生じてきますよね。行政があんまり細かく口を出すと、それはそれで「そこまで口を出していいのか」と逆に怒られちゃったり反発されたり。僕は基本的にはスケジュールをもう一度取り直すことができるものは不要不急だと思っています。

加藤綾子キャスター:
そういう線引きがあるといいかもしれないですね。

(「Live News it!」3月27日放送分より)