突然の土下座

大阪・寝屋川市の中学1年の男女が殺害された事件から3年。

2人を殺害したとして殺人罪で起訴された山田浩二被告(48)の初公判が、1日、大阪地裁で開かれた。
逮捕後、黙秘を続けてきた山田被告が法廷の場でどのような発言をするかに注目が集まったが、冒頭、山田被告は驚きの行動を見せた。

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【初公判の冒頭】

山田被告「時間をもらっていいですか?」といきなり土下座で謝罪
山田被告「経緯はどうであれ、私が“死”という結果を招いてしまい申し訳ありませんでした」
裁判官「山田さん、やめましょう」
山田被告「本来ならご遺族の顔をみて…」
裁判官「山田さん、座りなさい。元の席に」
山田被告「申し訳ありませんでした」と再び土下座
裁判官「山田さん、法廷にいられなくなるよ」

1日の「直撃LIVEグッディ!」では、実際に裁判を取材した関西テレビの坂元龍斗アナウンサーが、この時の様子について大阪地裁前から中継で伝えた。

死刑や重罪を恐れた突発的な行動? 「“経緯はどうであれ”は小賢しい」

坂元龍斗アナウンサー(関西テレビ):
山田被告は緊張からなのか顔が真っ白で、やつれている姿が非常に印象的でした。
裁判長の方に向かず、パーテーションの方を向いて急に手をあげて「ちょっと時間いいですか」と言い、この時点で通常の動きではなく、何が始まるんだと空気がピリッとしました。

坂元アナ:
2回土下座をし、裁判長も「いい加減にしなさい」とかなり声を荒らげ、警備の人につかまれる形で被告人の席に戻って座るということがありました。
弁護士も立ち上がって制止しようとしたり、苛立った様子が見えましたので、あらかじめ打ち合わせなどはなかったんじゃないかと私は感じました。

安藤優子:
弁護士も止めようとしていたようなんですが、田村先生はどう見ますか?

田村勇人弁護士(フラクタル法律事務所):
時々こういう風に死刑や重罪が怖くてテンパっちゃって、弁護人も制御できない被告人はいますので、そのパターンかなと思います。
なぜなら、この直後に山田被告が言いたいことを言う機会や、一番最後に「経緯はどうであれ反省してます」と言う機会はあるのに、初公判で山田被告は自分のことがコントロールできなくなって、こういうことをしてしまったのかなっていうのが現場感覚だと。

犯罪心理学者・原田隆之氏
犯罪心理学者・原田隆之氏

原田隆之氏(犯罪心理学者):
あくまでも想像ですが、彼はこれをやると裁判で有利になるんじゃないかと考えたのでは。
突飛な行動なので、おそらく弁護団もすごく驚いたんじゃないでしょうか。

ヨネスケ:
僕には土下座をすれば心象がよくなる、一種のパフォーマンスにしか見えないですね。

高橋克実:

本当に白々しいですよね。
遺族の方がパーテーションの向こうにいて、本来なら本当のことを話さなきゃいけないのに、ずっと黙秘していた人間でしょ。
それが急にこういうことをするっていうのは、考えてきたような気がします。 

安藤:
ずっと黙秘して語らなかったわけですから、まずは事実を明らかにするべきですよね。
「経緯はどうであれ結果死に至らしめた」という理屈の付け方というのは、ずいぶんと小賢しいなと思います。

 
自らの意思で行動したと思われる山田被告。
涙を流しながらの土下座…続いて、人定質問の後に行われた罪状認否では、山田被告は2人の死について次のように語った。

力強い口調で殺人を否認

坂本アナ:
土下座の際は泣いていたり、手ぬぐいで目をおさえていたりした被告ですが、罪状認否の際は打って変わってマイクを手でしっかり握り、「事実と違います」とかなり大きな声ではっきり言っていました。
平田さんの認否に関しては、「殺すつもりはありませんでした」とはっきり述べ、星野さんに関しては「そもそも殺していません」と発言。
その口調が、土下座の時と認否の時とでかなり違っていました。
星野さんについて、裁判官に「首に手をかけるということ自体していないんですか?」と聞かれた際には、力強く「はい」答えていたことが印象的でした。

【罪状認否】

・平田さんについて
「殺すつもりはありませんでした。気がついたら私の手が平田さんの首にふれていました。その時に亡くなった気がしました」

・星野くんについて
「殺意はありません。起訴状に殺人とあるが殺意はありません。(手が首にいったこともない?) はい」


検察側が殺人罪を主張するのに対し、弁護側は、平田さんについては傷害致死罪、星野くんについては保護責任者遺棄致死罪を主張している。
公判は引き続き行われ、12月19日には判決が出る予定だ。

(「直撃LIVE!グッディ」11月1日放送分より)