穴場の温泉宿…お得な値段のワケは?

源泉かけ流しの露天風呂に、テーブルに積み上げられた豪華な夕食。温泉と料理を堪能して1泊2食で1万円からという、北海道の定山渓に穴場の温泉宿を見つけた。お得な値段のワケは、その「部屋」にあった。

控えめな照明の落ち着いたロビー。自慢の温泉は源泉かけ流しの露天風呂。館内はどこをとってもしっとりとした大人の雰囲気が広がる。

「旅籠屋・定山渓商店」のロビー。控えめな照明で大人の雰囲気が広がる。

それでいて1泊2食付き1万円から。この夏オープンした札幌市・南区にある「旅籠屋・定山渓商店」。

旅籠屋 定山渓商店 大島彩乃さん:
当館は13歳以上お客様限定ということもあり、落ち着いてゆっくりと過ごしていただけると

食事も普通の温泉宿とはちょっと異なる。レストランの名前は「定山渓精肉店」。

夕食のメニューは「六段」という名前の焼肉コース。1段目は肉屋のつまみや前菜、2段目はチョレギサラダ、3段目から三角バラ肉やロースカルビを含めた、9種類のお肉のコースとなっている。

ガーリックが利いたこだわりのネギたれで食べる塩ジンギスカンなど、牛肉を中心に9つの部位が少しずつ。札幌市内の高級ホテルや焼き肉店に卸している精肉店が運営している。

夕食の焼肉コース「六段」。レストランを運営するのは精肉店だ。

実は夕食のメニューはこれだけ。

また、朝食は「肉屋の雑炊」と「肉屋のカレー」の2種類だけで、メニューを絞ることでコストを下げている。

源泉かけ流しの露天風呂に夕食は豪華な肉のフルコースで1泊2食1万円から。お得な料金の秘密は客室にもあった。

一人旅の客を想定したカプセルタイプの部屋

旅籠屋 定山渓商店 大島彩乃さん:
こちらが「ハタゴノナカ」というお部屋の名前で、定山渓温泉で初めてのカプセルタイプの部屋。一人旅の方を想定したお部屋のつくりです

広さは約2.2畳。一般的なカプセルホテルより畳1枚分広くなっている。セミダブルベッドほどの個室に入ってみると…

林幹夫ディレクター:
狭いのかと思ったら、意外と広くて…。自分の空間ができて落ち着きますね

一般的なカプセルホテルより畳1枚分広い

しっかり足も延ばせる充分な広さ。こちらの部屋を使ったプランが1泊2食1万円のもの。この他に通常の和室や洋室もあるが、人気なのは…

旅籠屋 定山渓商店 大島彩乃さん:
グループで「ハタゴノナカ」を利用される方もいて、寝る時だけは別々に床についていく。最後に眠る直前だけは自分の好きなようにスマホを見たり、そんな使い方もいいと思っています

寝る時以外はみんなで楽しめるような様々な工夫もされている。ロビーの奥には数人が寝そべられる落ち着いたしつらえの休憩スペースが。

ロビーには休憩スペース

酒蔵には高級なものからリーズブルなものまで日本酒やワインがずらり。購入したものは館内どこででも自由に楽しめる。

元々は築47年の札幌市の保養所

実はこの宿、元々は2018年閉館した築47年の札幌市の保養所だった。

「旅籠屋 定山渓商店」の建物は元々札幌市の保養所だった

それを女性へのサービスに特化したホテルなどユニークな宿を運営する「第一寶亭留グループ」がリニューアルオープンした。

旅籠屋 定山渓商店 大島彩乃さん:
若い方の旅行離れも言われている中で、こういった宿に泊まって頂くことで旅や温泉宿で1日を過ごすことの楽しさを体験して頂き、ゆくゆくは私どもの他の旅館にもお泊り頂けたらなと思う

新しいコンセプトのお得な温泉宿の背景には将来を見据えたホテルの戦略もあるようだ。

(北海道文化放送)