誰が責任を取るのか

オオシバくん:
ゴーン被告の海外逃亡劇だけど、結局、誰が悪いの?

平松デスク:
そうだね。
今回の逃亡劇が起きた後、「誰が悪いの? 誰の責任なの?」などと多くの人に聞かれたけど、一番悪いのは保釈中に逃げたゴーン被告。
そして、誰が責任を取るのかと問われれば、誰も責任は取らないよ。

国外逃亡するようなゴーン被告に保釈を認めた裁判所は、当然批判されるべきだよね。
検察側は、逃亡の恐れがあるとしてずっと保釈に反対してきた。
にもかかわらず、裁判所は、監視カメラを自宅に設置するなどの条件で保釈を認めちゃって、結局逃げられた。

保釈保証金15億円も、妥当な額じゃなかったということ。
でも、保釈を担当した裁判官が責任を取って、異動させられるようなことはありえないんだよ。

一方で、弁護士は、保釈の条件を守らせることができなかった訳だから、こちらも当然批判されるべき。
海外逃亡を企てるような被告の保釈を、強硬に求めていたんだからね。
そもそもゴーン被告とずっと一緒にいたのに、海外逃亡を企てていることを見抜けなかったということも問題だよ。

でも、だからと言って今回の弁護団が、皆弁護士会から懲戒処分を受けるかと言うと、それもあり得ないよね。

要は、保釈中の被告が逃げても、誰も責任は取らないってこと。
何か釈然としないけど、それが現状さ。

「殺人犯」を追う手法で

オオシバくん:
今後は、どうなるの?

平松デスク:
まず、ゴーン被告は日本には戻ってこないし、レバノン政府も身柄の引き渡しには応じないでしょう。
おそらく、レバノン側に代理処罰を求めても実現しない可能性が高い。
となると、今、日本側がやれることは限られている。
最優先なのは、逃亡の協力者を徹底的に追い詰めること。
ゴーン被告は、12月29日昼ごろに都内の自宅を出てからその日の夜にプライベートジェットで日本を離れたとみられている。
どうやってゴーン被告が関空まで行ったか分からないけど、車で移動するにしろ、新幹線を使うにしろ、誰かが手助けしたはずだよね。

関空では、荷物の中に隠れてプライベートジェットの機内に入り込んだ可能性が高い。
そんなことを考えた奴、それを助けた奴を、突き止める必要がある。

こんな捜査は検事には無理だし、検事にはそんな能力もない。
今、警視庁捜査一課などが乗り出してきて、得意の防カメ捜査を繰り広げているとのこと。
「殺人犯」を追う手法でゴーンの協力者を追っているということ。
協力者は外国人で、すでに国外に出ている可能性もある。
ただ、日本人も関わっている可能性は高いよね。
いずれにしろ、スピードが求められる捜査だから、捜査一課の手腕に期待したいよね。

【解説:フジテレビ 社会部デスク 平松秀敏】