令和初の正月にセンスが良すぎるお年玉が登場
令和初となった2020年のお正月。実家などでゆっくりと過ごした人も多かったかもしれない。そしてお正月の風物詩と言えばお年玉だろう。
このお年玉について、ユニークなお年玉“袋”がTwitterで紹介され、話題となっている。
pic.twitter.com/tDcCJrH1aJ— あんころもち (@anko_1012722) January 1, 2020
「お兄ちゃんがくれたお年玉センスよすぎて草」
というコメントともにTwitterに投稿されたのは、スーパーなどでよく見かける食品パックの画像。「広告の品」「表示価格より半額引き」と記したシールが貼られており、中には1万円札が見える。
また、表と裏にはラベルもあり、よく見るとその文言から作者のこだわりが伺える。
表のラベル
国産(近畿地方) 天然
新年用 お年玉(令和)
保存方法 財布、もしくはお母さん銀行
消費期限 欲しい物を購入した日
加工年月日 19.12.31
(株)YSお年玉専門店
兵庫県今月厳しい市あいに区10-000
価格(円)
20000
この記事の画像(4枚)
裏のラベル
名称:お年玉
原材料名:みつまた、アバカ(マニラ麻)、福沢諭吉(表)、平等院鳳凰堂(裏)、おめでたい気持ち
内容量:1.0682g
賞味期限:表面に記載
保存方法:直射日光の当たる所、高温多湿の所での保存はさけてください。
製造者:(株)YSお年玉専門店
兵庫県今月厳しい市あいに区10-000
製造所固有記号はこの面の右上に記載
取り扱い上の注意:開封後はお早めにお使いください。
原材料にある「みつまた」と「アバカ(マニラ麻)」は、日本のお札の実際の原料。さらに1万円札の絵柄である「福沢諭吉」と「平等院鳳凰堂(鳳凰)」、「おめでたい気持ち」を加えているところも芸が細い。
このユニークな画像を投稿したのは26歳の兄からお年玉を貰った20歳の「あんころもち」(@anko_1012722)さん。
Twitterでは「今月厳しい市あいに区めっちゃすき」「コレは凄い!センス抜群の優しいお兄さんですネ~!」など称賛の声があり、約6万7千件のリツイート、約21万6千件のいいねがつくなど大きな反響となっている。(1月9日現在)
こんなお年玉を貰ったら、金額以上にハッピーな気持ちになったことだろう。貰った時の気持ちや使い道を投稿者の「あんころもち」さんに聞いた。
投稿者「兄は普段から面白く、家族のムードメーカー」
ーーお年玉をもらった時にどんなことを思った?
さすが私の兄だなと思いました。
ーーこういう形でお年玉を貰うのは初めて?
初めてです。
ーー2019年はいくらもらった?
兄からは今年と同じく1万円貰いました。
ーーお金は使った?使う予定は?
まだ使っていません。使い道はまだ考え中です。
ーーお兄さんはどんな人?
普段から面白く、家族のムードメーカーという感じです。
ーー反響についてどう思う?
兄を絶賛してくださる方が多く、嬉しく思います。
このような形でお年玉を貰ったのは初めてだという「あんころもち」さん。こうなると、やはり制作者の思いも知りたい。「あんころもち」さんのお兄さんに制作のこだわりなどについて聞いた。
投稿者の兄「皆が喜ぶお年玉を作りたかった」
ーーこだわりを教えて。
住所の部分に記載されている文言を普通にしないで「兵庫県今月厳しい市あいに区10-000 」という面白い表現にしました。
ーーパックに貼ってあるものは全て手作り?
バーコードや広告の品のシール、半額シールの部分はフリー素材を使いました。それ以外のラベルの文字は打ち込みました。
ーーなぜここまでこだわった?
ただの気まぐれですが、皆が喜ぶお年玉を作りたかったからです。
ーーバーコードの数字に意味はある?
特にありませんが、偶然、逆から読むと数字の並びが「いい兄さん(1123)」になってました。
ーーなぜ定価の1万ではなく、2万円の半額の1万円という表記にした?
お得なのにがっかりという面白さがあるからです。
ーー来年はどうする?
来年にもし、これ以上に面白いアイデアがあれば作るかもしれません。
質問の回答からも兄妹の仲の良さが伝わってくる。そして、パックに貼ってあるシールだけではなく、ラベルの文字にまでこだわるという徹底ぶりが面白さを生んだこのお年玉“袋”。
少し気が早いが、来年はどんなお年玉“袋”で渡すのかが気になるところだ。