ペンギンの飼育に悪戦苦闘
「仙台うみの杜水族館」のペンギン担当の新人飼育員・安藤菜穂さん(21)。
この記事の画像(12枚)ペンギン担当・安藤菜穂さん:
ちゃんとみんなが食べてるかチェックしながらやる。体重が少ない子は多めにしたり、ぽっちゃりしてる子は少なめにあげたり
2019年3月、幼いころからの夢だった飼育員として、うみの杜水族館に入社した安藤さん。
現在6種類、およそ65羽のペンギンの飼育を担当している。
ペンギン担当・安藤菜穂さん:
あの子とか(わたしとは)あんまり仲良くない子。人懐っこい子なので、(ほかの飼育員には)なでさせてくれたり、近づいてきたりするけど、わたしには首まげて怒って、近づくと噛みついてきたりとか
水族館の人気イベント「ペンギンパレード」。
5種類のペンギンたちが列になって、お客さんの前を歩く。
統制が難しいペンギンを誘導するのが飼育員の仕事。
これまで安藤さんの担当は1種類・4羽。
この日は先輩に見守られながら、オウサマペンギンなど4種類・11羽に挑戦。
ペンギン担当・安藤菜穂さん:
羽数が多いから、1羽に集中しちゃうと、ほかが散っていってしまうので。上手くまとめられるかな。ドキドキです
出だしは順調。しかし、パレード中盤、オウサマペンギン1羽の誘導に悪戦苦闘。
何度も呼びかけ、やっと誘導することができた。
ペンギン担当・安藤菜穂さん:
思ってた以上にできなかった
先輩:
何点?
ペンギン担当・安藤菜穂さん:
25点くらい
先輩:
合格。ギリ赤点ぐらい。まだ時間あるから
まだ駆け出しの安藤さん。研修の日々が続く。
イルカと水上パフォーマンス 新技に挑戦!
入社2年目の矢尾梓さん(22)。
イルカとアシカのパフォーマンスを担当している。
矢尾さんは、潜水など4項目の厳しいテストを乗り越え、12月 ようやくイルカと泳ぎながら行う水上パフォーマンスができるようになった。
パフォーマンス担当・矢尾梓さん:
イルカもアシカも、トレーナーとパフォーマンスすることが仕事ではない。動物たちが楽しんでパフォーマンスしてくれるように工夫するのが楽しさでもあり、難しさでもある
知能が高く、指示される技の数が少ないとトレーニングに飽きてしまうというイルカ。
パフォーマンス担当・矢尾梓さん:
(技の)レパートリーが少ないことで、動物たちがいつもと同じだと面白くなくて、わたしとパフォーマンスするのが、ほかの先輩に比べて面白くないことだと思われたら悲しい
現在、水中パフォーマンスの12の技のうち8つの技を習得している矢尾さん。
1月8日、新技に挑戦した。
挑戦するのは「腹上ライド」という技。仰向けになったイルカの腹の上に正座で乗る難易度の高い技。
練習を繰り返すうちに、何とかバランスをとれるようになった。
動物と心を通わせる
ペンギンとイルカ。
言葉の通じない動物と心を通わせるため、新人飼育員たちの挑戦は続く。
ペンギン担当・安藤菜穂さん:
動物たちは言葉が話せないので、動作など動物のことを見て感じ取ってあげなければいけない。気づいてあげること
パフォーマンス担当・矢尾梓さん:
動物たちとお客さんをもっと楽しませられるように、自分も成長したい
(仙台放送)